【史跡訪問】埼玉県所沢市：滝の城跡と城山神社のご朱印

その後滝の城は北条氏康の三男である氏照の持ち城となり、
反北条氏の太田資正がこもる岩付城への境目の城として番所が置かれました。

出郭と城外を画す小谷に、かつて「金津の滝」という滝があり、
この滝が『滝の城』という名の由来になったそうです。

柳瀬川沿いの城前橋から向かいました。桜の花が満開でした。

滝の城跡公園駐車場から、東曲輪へ向かう階段を登ります。

東曲輪からの眺めです。かなり高い場所にあることが分かります。

東曲輪の中ではネコがのんびり休んでいました。

北条氏照の在城時には、三の丸において家臣とともに茶の湯を楽しんだともいわれています。

馬出と三の郭の間を通る現在の遊歩道の場所で、1列の石敷と4本柱穴が検出され、
焼失した門の部材と思われる炭化材と焼土が出土しました。

奥に城山神社の社殿が見えます。

滝の城跡の西側には物見櫓跡があります。

滝の城跡西側の七曲坂の途中には、傷をつけると赤色の樹液が出るとされる、
大きな黒松が建っていました。昭和四十七年に枯れて伐採されました。
その赤色から、
落城の際に討死した城兵の血ではないかという言い伝えがあります。

滝の城跡西側の七曲坂下に残る井戸跡です。昔井戸に竜が住んでいて、
たびたび悪さをすることから、村人たちは竜を退治するために、柳瀬川の対岸に舞台を作り、お祭り騒ぎをして竜をおびき出し、弓で射たという伝説があります。

本郭の南斜面が崩れた際に擁壁補強工事を行ったところ、横穴が出現して、
内部から人骨や副葬品が出土しました。
滝の城が築城される八百年前の古墳時代末の横穴墓です。

滝の城本丸跡は城山神社が建っていました。

本丸跡の社殿前の鳥居をくぐり、階段を下りると社標と鳥居があります。

本丸跡であった境内からは新座貨物ターミナル駅が見えます。

城山神社の社務所は無人でしたが、県道179号線沿いの宮司様宅で頂きました。
城山神社から徒歩約15分の場所で、「天神社金子宮司」という看板が目印です。

宮司様宅では天神社のご朱印も頂きました。