新潟県南魚沼市:幕末の巨匠・石川雲蝶:西福寺(さいふくじ)のご朱印

越後日光:西福寺(さいふくじ)

境内案内

開山堂名物・とち餅

山門近くの売店で名物のとち餅を購入しました。美味しく頂きました。

石川雲蝶(いしかわうんちょう)

石川雲蝶

石川雲蝶文化十一年(1814年)江戸雑司が谷生まれました。
若くして江戸彫石川流彫物師として名を挙げ、苗字帯刀を許されました。
二十代幕府御用勤めとなり、石川安兵衛源雲蝶名乗りました。
鑿(のみ)などの金物の街として知られた越後の三条婿養子となり、
酒井姓となりました。

代表作『越後日光』と呼ばれる西福寺開山堂で、越後で多くの彫刻を残しました。

明治十六年(1883年)三条七十歳亡くなりました。

石川雲蝶と仁王像

境内には石川雲蝶仁王像を彫り上げている銅像がありました。

由緒

天文三年(1534年)波多野義重開基芳室祖春開山として創建されました。

大間格天井(ごうてんじょう)にある菊の御紋は、
幕末京都所司代であった桑名藩主松平定敬(さだあき)より頂いたものです。

開山堂(かいざんどう)

開山堂は、安政四年(1857年)建立されました。
平成十一年雪から御堂を守る為、覆い屋根が出来ました。

建築様式鎌倉時代禅宗仏殿構造で、屋根茅葺き二重層です。

開山堂内部

開山堂内部写真撮影は許可されていました。

本堂から渡り廊下を進むと開山堂になります。

開山堂内部の階段を登ると、天井や周囲の壁にも見事な彫刻が施されていました。

天井には『道元禅師猛虎調伏の図』があります。

『道元禅師猛虎調伏の図』は、石川雲蝶六年かけて作ったとされます。

赤門・火除地蔵と禁葷酒の戒壇石

第一山門(赤門)の前には石川雲蝶の彫った石碑が二つ立っています。

『右側の『禁葷酒の戒壇石』は、禅宗の山門に立つ戒めを説く石碑です。
』はにんにく、にら類のことをいい、
『葷や酒を食した直後に山門に入ることを禁ずる』という意味です。

右側の『火除地蔵』は、村を火災から守っています。

白門

庫裡

ご朱印庫裡で頂きました。開山堂への入口となります。

本堂

現在の本堂享和九年(1802年)再建されました。

鐘楼(しょうろう)と梵鐘(ぼんしょう)

嘉永三年(1850年)建立されました。鐘楼熊谷の源太郎作の彫刻が施されています。

梵鐘土屋忠左エ門鋳造で、三十三体の観音像模(かたど)られています。
勅許の銘があることから、戦時供出時重要美術品と認められ、
「供出除外」として戻ってきました。

庭園

西福寺の庭園です。裏山の赤城大明神子授け神への参道となっています。

白山神社

越後西福寺のご朱印

西福寺開山堂・御朱印帳

平成二十六年拝受:ご朱印

令和五年拝受:ご朱印

寺院情報

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