【史跡訪問】岩手県一関市:名勝天然記念物:厳美渓(げんびけい)

郭公(かっこう)だんご:厳美渓(げんびけい)

由緒

磐井川中流の渓谷で、昭和二年(1927年)国の名勝及び天然記念物指定されました。

石英安山岩質岩石が、滝や川に浸食され谷頭が後退する過程で、
数多くの甌穴(おうけつ)がみられ、全長2キロメートルにわたり、奇岩や怪岩に富みます。

古くからの景勝地として親しまれており、一帯を治め伊達政宗も、
松島と並ぶ二大景勝地として、この地を賛美しています。

明治十年(1877年)八月明治天皇東北巡幸の際、北白川宮から厳美渓を代覧し、
この橋は御覧場橋と呼ばれるようになりました。

厳美渓(げんびけい)

岩石は今から約900万年前火山活動による凝灰岩(ぎょうかいがん)です。

郭公(かっこう)だんご

郭公だんごは、“空飛ぶだんご”と呼ばれ、厳美渓の茶屋「郭公屋」販売しています。

厳美渓に張られたワイヤーロープ竹かごが往復し、
お金を入れて、団子を買う事ができます。

創業は明治十一年(1878年)だそうです。「郭公だんご」名前の由来は、
創業者千葉酉吉カッコウの物真似が得意だったことからでした。

昭和十二年(1937年)閑院宮夫妻厳美渓を訪問した際、だんご作りを実演して献上し、
自慢のカッコウの物真似を披露したところ、大変喜ばれ、御賞詞(ごしょうし:褒め言葉)と、
金一封を頂いたそうです。

郭公だんごステッカー

郭公だんごは長蛇の列のため購入できませんでしたが、店内ステッカーを購入しました。

いちのせきはもちの里:道の駅厳美渓

「道の駅厳美渓」もち御膳(ミニ)を頂きました。

一関地方のもち文化は、伊達藩時代に始まると伝えられ、武家年中行事商家に伝わり
商家を見習って神仏農具農作業の区切りなどにもちを供え
豊作と家内安全を祈る農家の年中行事に加えられたといわれます。

JR一ノ関駅

一ノ関駅のみどりの窓口には一ノ関駅のジオラマがありました。

JR大船渡線(一ノ関駅~摺沢駅)は、大正十四年7月26日開業しました。
2025年で開業百周年を迎えます。

JR一ノ関駅:二代目一ノ関藩時の太鼓

JR一ノ関駅には昭和五十八年に完成した、
「二代目一ノ関藩の時の太鼓」が展示されていました。

貞享三年(1686年)一ノ関藩主・田村建顕(たむらたつあき)は、幕府老中・阿部豊後守に、
「時の太鼓」設置を願い出、御内章を得て居館裏門東側高楼を建て
昼夜二回時報を告げました。

一ノ関駅駅弁:平泉うにごはん

帰りの新幹線では、一ノ関駅で購入した駅弁平泉うにごはんを頂きました。

厳美渓情報

  • 住所:岩手県一関市厳美町滝ノ上地内
  • アクセス:JR一ノ関駅よりバスで約20分厳美渓バス停下車すぐ
         東北自動車道一関ICより車で約8分

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