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連郭式(れんかくしき)縄張の中世城郭:深大寺城(じんだいじじょう)
深大寺城は平成十九年(2007年)に国の史跡に指定されました。
歴史
築城者は不明ですが、15世紀ごろに築かれ、北条氏によって奪われた江戸城を奪還するため、
天文六年(1537年)に扇谷上杉家(おうぎがやつうえすぎけ)の上杉朝定によって、
増築されています。
しかし北条氏綱は深大寺城を迂回して、扇谷上杉朝定の拠点である河越城を直接攻め、
朝定は松山城に敗走したため、深大寺城の軍事的価値は失われたようです。
北条方にとって不要となった深大寺城は手つかずで残り、
扇谷上杉氏の城郭技術を残す貴重な遺構となりました。
深大寺城跡入口(水生植物園)

深大寺城の入口は、東京都神代植物公園の「水生植物園」内にあります。
周辺には「国宝釈迦如来像」が安置されている深大寺があります。

深大寺城の敷地までは、水生植物園内を歩きます。

水生植物園は、南北約300メートル、東西約60メートル、
面積1.33ヘクタールの細長い形状をした谷戸地にあります。

深大寺城の敷地に入る階段があります。

第一郭跡

第一郭(くるわ)は、江戸時代の城の「本丸」に当たる郭です。

現在は木に覆われていますが、当時は南側が一望できる場所だったそうです。

土塁や空堀の跡も残っています。

土橋・空堀(第一郭と第二郭を結ぶ橋)

第一郭と第二郭を結ぶ通路に使われていた土手が復元されています。

第二郭

第二郭の周囲には土塁があり、建物群の柱穴の位置を示す石柱もあります。

散策できるように整備されていて、ベンチもあります。

建物群(第二郭)

建物は武士の屋舎であろうと考えられ、中心的な屋形のみにあったといわれています。

第二郭にはそば畑がありました。

第二郭から水生植物園入口への舗装された道もあります。

深大寺城の御城印
令和七年購入:御城印

御城印は、東京都北区西ヶ原の飛鳥山公園にある、
「渋沢×北区 飛鳥山 おみやげ館(https://shibusawakitaku.tokyo/omiyage/)」
で購入しました。
深大寺城情報
- 住所:東京都調布市深大寺元町2
- アクセス:京王線調布駅北口下車三鷹駅南口行きバス乗車、
「深大寺小学校」バス停下車徒歩約6分
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