苔寺(こけでら):妙法寺(みょうほうじ)
由緒
建長五年(1253年)に日蓮聖人が安房より移り住んだ松葉ヶ谷草庵跡に開かれました。
延文二年(1357年)に日叡(にちえい)によって開山され、堂宇伽藍を建てました。
日叡は後醍醐天皇の子である護良親王(もりよししんのう)と、
藤原保藤の娘・南方(みなみのかた)の間に生まれました。
江戸時代には江戸幕府十一代将軍の徳川家斉をはじめ、御三家、
肥後細川家などに尊崇を集めました。
総門や仁王門、法華堂が朱塗りなのは将軍徳川家斉を迎える為であったとされます。
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松葉ヶ谷法難
文応元年(1260年)八月二十七日の宵に、日蓮聖人が御小庵で読経をしていると、
一匹の白猿が衣の袖を引きました。
導かれるままに山中へ分け入ると、御小庵で人々の騒ぐ音がして、
聖人は難を逃れました。
苔寺の名前の由来
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苔の石段は仁王門から釈迦堂跡に続いており、
苔の保護の為立入禁止となっていました。
妙法寺道
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安国論寺の前に妙法寺につながる妙法寺道の石塔があります。
総門
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総門は閉じられています。脇の道より入ると受付があります。
本堂
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本堂は文政年間に肥後細川家によって、
幼くして亡くなった細川家息女の菩提を弔う為、建立されました。
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境内
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静かで落ち着いた境内です。
大覚殿
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釈尊を中心に左に妙法稲荷大明神、
右に細川家寄進のかつて熊本城天守閣に祀られていた加藤清正像が安置されています。
仁王門
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朱塗りになっており、ここから苔階段に続きます。
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法華堂
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釈迦堂跡の右手にあります。
文化年間に水戸家により建立されました。
本尊は日叡上人の除厄祖師です。
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釈迦堂跡の仏像
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釈迦堂跡には仏像が安置されていました。
松葉ヶ谷御小庵跡
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日蓮聖人が二十年に渡って住んだ草庵の跡となっています。
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御小庵跡へ向かう階段です。苔石段からかなりの高さを登ってきました。
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化生窟(けしょうのいわや)
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日蓮聖人が妖怪を退治したといわれるやぐらです。
護良親王の墓
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山頂に護良親王の墓があります。日叡の父にあたります。
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日叡上人や母の南の御方の墓も近くにあります。
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階段より山頂を目指します。
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各地にある大塔宮護良親王の墓や史蹟
鎌倉宮:神奈川県鎌倉市
宮内庁の管理下にある、もう一つの護良親王の墓についての記事があります。
小室浅間神社:山梨県富士吉田市
小室浅間神社(おむろせんげんじんじゃ)には、
大塔宮護良親王の首級を葬った社大塔宮社があります。
護良親王の墓からの景色
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護良親王の墓からは鎌倉の海を眺めることができます。
薩摩屋敷事件戦没者の墓
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慶応三年(1867年)に江戸の芝三田で起こった薩摩屋敷焼討事件で戦死した、
薩摩方・幕府方の遺骨を収めたものです。
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平成七年(1995年)に当地へ移されました。
妙法寺のご朱印
妙法寺:ご朱印
![](https://sansen-do.jp/wp-content/uploads/2022/06/妙法寺ご朱印.jpg)
寺院情報
- 住所:神奈川県鎌倉市大町4-7-4
- TEL:0467-22-5813
- アクセス:JR鎌倉駅徒歩15分・鎌倉駅下車京急バス逗子駅行き名越バス停下車徒歩3分
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