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松葉ヶ谷のお祖師さま:安国論寺
由緒
日蓮が鎌倉で布教する際に拠点とした松葉ヶ谷草庵の跡とされます。
弟子の日朗が文応元年(1260年)に前執権の北条時頼に建白した、
『立正安国論』を執筆した岩窟のそばに、
安国論窟寺を建てたのが始まりです。
日蓮上人草庵跡碑
松葉ヶ谷の法難
『立正安国論』を文応元年(1260年)七月に北条時頼に寄進した事から、
他宗派の怒りを買い、焼き討ちに遭いました。
『松葉ヶ谷の法難』と呼ばれています。
『立正安国論』を北条時頼に渡した時頼家臣の宿谷光則は、
後に日蓮上人に帰依して、自邸に光則寺を建てました。
境内案内図
立正安国論の碑
山門
山門は延亨三年(1746年)に尾張徳川家の寄進により建立されました。
扁額の『安國法窟』は佐々木文山の揮毫(きごう)です。
本堂
昭和三十七年に再建されました。
堂内に柱が一本も無い特別な構造です。
正岡子規の碑
正岡子規が詠んだ和歌です。
『鎌倉の松葉が谷の道の辺に法を説きたる日蓮大菩薩』と記されています。
御小庵(御法窟)
弘化二年(1845年)に再建されました総欅(けやき)造りとなっています。
裏には日蓮上人が『立正安国論』を書いた『御法窟』があります。
熊王殿
平成六年(1994年)に再建されました。
熊王稲荷大明神を勧請しています。
日蓮上人に仕えた熊王丸と、
熊王丸が信仰していた稲荷を祀っています。
富士見台への階段
日朗上人荼毘所
元応二年(1320年)に池上で亡くなりました日朗上人の遺言により、
初発心の地である安国論寺で荼毘に付されました。
現在のお堂は昭和五十七年(1982年)に建立されました総欅造りとなります。
境内
境内には鎌倉市天然記念物の『妙法桜』や『カイドウ』、
樹齢三百五十年の『サザンカ』があります。
安国論寺のご朱印
寺院情報
- 住所:神奈川県鎌倉市大町4-4-18
- アクセス:JR鎌倉駅より徒歩約15分
- HP:https://ankokuronji.org/
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