旧栗原電鉄:くりでんミュージアム:くりはら田園鉄道公園
くりはら田園鉄道
くりはら田園鉄道は、「くりでん」の愛称で親しまれた、
東北本線石越(いしこし)駅から細倉マインパーク前駅までの全長25.7㎞を結んでいた、
民営鉄道です。
細倉鉱山の鉱石の輸送手段や、従業員の交通手段として長く利用されました。
その後細倉鉱山の閉山などで経営規模が縮小され、
平成十九年(2007年)三月に廃止されました。

くりでん旧若柳駅(わかやなぎえき)

駅舎は大正九年(1920年)に建てられました。「三号停車場」の設計仕様にそって建てられ、
「客待合室」「事務室」「湯呑所・宿直室」の三つの部分からなる、
大正時代の小停車場の好例です。

現役当時の広告の入っているベンチがありました。

懐かしい駅名標もありました。

ホームにも車両が展示されていました。

ホームには「手動転轍機(てんてつき)」がありました。

KD953(体験乗車会)

ゴールデンウイークの5/4と5/5には「くりでん乗車会」で、
体験乗車会がありました。「くりでん絵画展号」の5/5午後仕様のヘッドマークでした。

体験乗車会では、KD95形とKD12形の連結車両に乗車できました。
KD95形気動車は平成七年四月に電化から燃化へ変わる際に導入されました。

KD10形は名古屋鉄道から譲り受けたレールバスです。
平成七年(1995年)にくりでんにデビューしました。
くりでん乗車会:KD11と腕木式信号機

腕木式信号機も動体保存されていました。

体験乗車会は信号場までを往復しました。車窓からは菜の花畑が見えました。
M153

展示されているM153の車内も見学できました。

TMC-100F・ED203

貨物車両も展示されていました。

くりでんミュージアム

くりでんミュージアムには、
大正九年に建てられた機関車庫・修繕庫・客車庫が保存されています。

修繕庫内も見学できます。

実際に使用されていた道具・機器類がそのまま残されています。

常設展示:KD95形気動車

KD95形気動車が常設展示されていました。

内装に宮城県産木材が多用されているそうです。

常設展示:KD10形気動車

KD10形気動車も常設展示されていました。朝の通学客対策に、
平成七年(1995年)に名古屋鉄道から転入しました。

修繕庫外観

若柳駅車両係員詰所

若柳駅車両係員詰所は、大正九年(1920年)頃に建てられました。

詰所内も見学できました。机や黒電話など当時の備品がそのまま保存されています。

木造貨車の廃車体

木造貨車は大正十一年(1922年)製で、東京の西武鉄道で使われていました。

昭和三十年(1955年)にくりでんに入線し、
廃車後は車体のみが若柳の車両基地で倉庫として利用されていました。
寅さん直筆サイン

「男はつらいよ」第41作目の「寅次郎心の旅路」で栗原電鉄乗車のシーンがありました。
渥美清さん直筆のサインが展示されていました。
旧くりはら田園鉄道:廃線印

くりでんミュージアムで購入しました。
くりはら田園鉄道公園情報
- 住所:宮城県栗原市若柳字川北塚ノ根17-1
- アクセス:東北自動車道 若柳金成ICから車で約10分
東北本線石越駅下車栗原市民バス乗車若柳中町バス停下車徒歩約5分 - HP:https://www.kuridenpark.com/
くりはら田園鉄道公園周辺
東北自動車道金成パーキングエリア:金売吉次案内

東北自動車道金成PAでは、金売吉次の案内板がありました。

金成PA一帯は、昔砂金の里として栄えました。
奈良東大寺の大仏造営にも周辺の黄金が献上されました。
金売吉次は、源義経が十六歳の頃、平泉の藤原秀衡の元へ連れてきたことで知られています。
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