【史跡訪問】宮城県石巻市：巻石(まきいし)と大島神社(おおしまじんじゃ)

細長い島の左となりにある小さな石が巻石(まきいし)のようです。

元禄十一年(1698年)の「牡鹿郡方御改書上」には、
「川中 烏帽子岩東西壱間半 南北三尺八寸 ただし石巻石と申し伝え候」と書かれており、
安永二年(1773年)の「石巻村風土記御用書出」には、
「当村瑞郷住吉町住吉大明神地わきに、石巻石、石巻渕御座候に付き、
その縁をもって村名に唱え申し候」と記してあります。

名前の由来は、源義経が平泉に向かう途中に、
舟賃の代わりに着物の片袖をちぎって船頭に与えたという伝説があります。

石碑のある雄島のそばに赤い鳥居の神社と鐘楼堂が見えます。

巻石のそばに赤い鳥居があり、「大島神社」と書かれた扁額がありました。

創建年代は不明ですが、「三代実録」には貞観五年(863年)に記載があり、
早くから皇室の崇敬をうけていました。

現在の社殿は宝暦三年(1753年)のに造営されました。
境内には鐘楼がありました。

東日本大震災で津波が北上川をさかのぼり、神社周辺が甚大な被害を受けました。
復興事業で北上川に約4.5メートルの堤防が築かれるのに合わせて、
敷地を同じ高さにかさあげしました。

漫画家・石ノ森章太郎のゆかりの地である石巻には、作品のキャラクターが描かれた、
「マンガッタンライナー」が走っていました。

運良くマンガッタンライナーを見ることができました。

石巻駅には「サイボーグ009」のキャラクター像や、ステンドグラスがありました。

駅前のイオンには「仮面ライダーV3」の像がありました。

昼食は国道398号線沿いにある、「元祖ピーコック」で特製味噌ラーメンを頂きました。

昭和四十五年に石巻市鋳銭揚(いせんば)で開業したラーメン店のピーコックは、
一度は闘病のため平成二年に閉店しましたが、
両親の跡を継いだ店主が、「元祖ピーコック」として再び開業しました。