Contents
新宿総鎮守:十二社(じゅうにそう)熊野神社
新宿中央公園の一角に十二社熊野神社はあります。
由緒
室町時代の応永年間(1394年~1428年)に、
中野長者と呼ばれた鈴木九郎が、
故郷である紀州の熊野三山より、
十二所権現を勧請し祀ったといわれています。
鈴木家は源義経に従ったため平泉で敗走し、
九郎の代に中野(現在の中野坂上から西新宿一帯)に住むようになりました。
江戸時代には熊野十二社権現社と呼ばれ、
江戸幕府による社殿の整備や修復も行われました。
享保年間(1716年~1735年)には、
江戸幕府八代将軍の徳川吉宗が鷹狩の際に参拝するようになり、
江戸西側の景勝地として賑わい、
文人墨客も多数訪れるようになりました。
明治維新後は、熊野神社と改称し現在に至っています。
御祭神
社殿
神楽殿
十二社の池
かつてあった十二社の池は、
慶長十一年(1606年)に伊丹播磨守が、
田畑の用水溜として大小二つの池を開発しました。
池の周辺は享保年間(1716年~1735年)より多数の茶屋ができ、
景勝地として賑わいました。
明治時代は料亭・茶屋約100軒、
芸妓約300名を擁した花街として知られました。
池は昭和初期より一部埋立てが行われ、
第二次大戦中に小池、
昭和四十三年(1968年)には大池が埋め立てられました。
太田南畝の水鉢
文政三年(1820年)に奉納された水鉢です。
江戸時代後期の狂歌師として有名な、
太田南畝(おおたなんぽ)の書による銘文が刻まれています。
なでしこジャパンが身に着けていたお守り
熊野神社の神様に仕える八咫烏(やたがらす)は、
日本サッカー協会のシンボルマークとして使用されてきました。
ワールドカップで優勝したなでしこジャパンは、
十二社熊野神社のお守りを身に着けていたそうです。
十二社熊野神社のご朱印
平成二十二年拝受:ご朱印
令和二年拝受:ご朱印
アマビエ疫病退散:ご朱印
神社情報
- 住所:東京都新宿区西新宿2-11-2
- アクセス:都営大江戸線西新宿五丁目徒歩4分
- HP:https://12so-kumanojinja.jp/
神社周辺:地名淀橋の由来
淀橋の由来
西新宿で淀橋というと、昔あった淀橋浄水場の名や、ヨドバシカメラの名で有名ですが、
青梅街道が神田川を渡る橋の名前です。
淀橋の名称の由来
『淀橋』の名は江戸幕府三代将軍の徳川家光が名付けたといわれています。
鷹狩のためにこの地を訪れた家光は、景色が淀川を思い出させるので、
淀橋と名付けるよう命令したそうです。
ご覧頂きましてありがとうございます。
櫛御気野大神(くしみけぬのおおかみ):素戔嗚尊の別神名
伊邪那美命大神(いざなみのおおかみ)