眼の仏様:はけの下:慈眼寺(じげんじ)
秩父三十四ヶ所観音霊場第十三番の慈眼寺は、
秩父鉄道の御花畑駅近くにあるお寺です。
こじんまりながら、
見事な彫刻が施された本堂が建っています。
本堂
龍や仙人など細かな彫刻が見事です。
由緒
日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の折、
この地に旗を立てたところから、
地名が「旗の下」と呼ばれるようになり、
転じて『はけの下』になったそうです。
中世に荒廃しましたが、
文明十八年(1486年)に曹洞宗に改宗し、
再興したのは東雄(とうゆう)禅師です。
明治十一年(1878年)の秩父大火で本堂は焼失しましたが、
明治三十四年(1901年)に再建されました。
薬師堂
また薬師堂は『目の薬師』と呼ばれ、
『め』の文字を入れた絵馬が奉納されています。
メグスリノキ
本堂のかたわらには、眼病に効く漢方薬となる、
メグスリノキが植えられています。
『長者の木』『千里眼の木』と呼ばれる日本特有の薬木です。
納経所ではメグスリノキで作ったお茶を頂きました。
パソコン・スマホで眼を酷使することの多いご時世ですが、
薬師様にもお祈りしながら、眼を癒したいと思います。
一切経蔵
宝暦年間の建築だそうです。
大火の被害を免れた、
境内唯一の江戸時代の建造物で、黄檗版一切経が保管されています。
経蔵の輪蔵を回しながら礼拝することで、
一切経を全て読誦したのと同じ功徳にあずかれるそうです。
この一切経は、宝暦五年(1755年)に江戸の旅籠の中屋の主人治郎兵衛が奉納しました。
地蔵尊
聖人通りと番場通りの交差点に地蔵尊がありました。
柴原弘道先生像
大正初期に住職になられた、柴原弘道さんの銅像です。
令和三年参拝時にはマスクをされていました。
令和五年四月参拝時にはマスク無しのお姿でした。
慈眼寺のご朱印
平成二十五年拝受:秩父三十四箇所霊場第十三番札所・ご朱印
平成二十九年拝受:秩父三十四箇所霊場第十三番札所・御詠歌
平成二十九年拝受:秩父三十四箇所霊場第十三番札所・ご朱印
令和三年拝受:薬師如来・ご朱印
令和五年拝受:幸せ猫のお花見・春限定ご朱印
御朱印撮影スポット
寺務所の中に御朱印撮影スポットがありました。
住職さんの半生を描いたマンガ:「ぽっくんが行く!」壱~参巻
またこのお寺でご朱印を頂いた際、
お寺の歴史や住職さんの半生を描いたマンガ、
『ぽっくんが行く!』を一巻から三巻まで頂きました。
とても面白い内容でした。
幼稚園も併設されているお寺ですから、
子どもにも興味を持ってもらうために、
色々と工夫されているんですね。
寺院情報
- 住所:埼玉県秩父市東町26-7
- 最寄駅:西武秩父線西武秩父駅から徒歩5分
- HP:https://www.ameyakushi.com/
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