【史跡訪問】東京都千代田区：江戸城の遺構：北の丸公園(きたのまるこうえん)

北の丸公園は、東京メトロ半蔵門線九段下駅や、東西線竹橋駅から入ることができます。

明治時代に近衛師団の兵営地が設置されました。

旧近衛師団司令部は明治四十三年(1910年)に建てられました。

昭和五十二年(1977年)に東京国立近代美術館工芸館として開館しましたが、
令和二年(2020年)に閉館し、工芸館は石川県金沢市に移転しました。

現在は建物外観のみ公開されています。

北白川宮能久親王は、弘化四年(1847年)に伏見宮邦家親王の第九皇子で、
明治五年に北白川宮を相続しました。明治二十八年(1895年)に近衛師団長となり、
台湾に出征中にマラリアに罹り亡くなりました。

明治三十六年(1903年)に銅像が建立されました。

吉田茂元総理の生誕百年を記念して、昭和五十三年(1978年)に建立されました。

昭和三十九年(1964年)に開館されました。
宇宙に点在する星をイメージしたデザインの外壁で覆われ、
上空から眺めると「天」という字に見えるそうです。

清水門は北の丸北東部に位置する桝形門で、正面の高麗門と、右手奥の櫓門からなります。

現在の門は万治元年(1658年)に建てられたものと考えられます。

清水門は中世にこの地にあった清水寺にその名を由来するといわれます。

明治四年(1871年)に撮影された古写真が展示されていました。

清水門内は階段になっていました。

清水濠は清水門の南側から平川門の西側まであります。

牛ヶ淵は清水門を出ると見えるお堀です。
千鳥ヶ淵とともに江戸城の飲料水として利用されていたようです。

牛ヶ淵からは日本武道館が見えます。地下鉄九段下駅を出ると見える濠です。

牛ヶ淵のそばに九段会館も見えます。

東京メトロ九段下駅から日本武道館へ向かう際は、田安門を通ります。

田安門は九段坂上にあり、門の上の土橋が、千鳥ヶ淵と牛ヶ淵の水位調整をしていました。

門は元和六年(1620年)に建築され、寛永十三年(1636年)に修繕されました。
高麗門は江戸城のなかでは最も古い建築物です。

門の名は、この地が田安台と呼ばれ、田安神社(築土神社)があったことに由来します。

田安門は北の丸北部に位置する桝形門で、正面の高麗門と右手奥の櫓門から成ります。

田安門は江戸城の総構完成当時に遡る現存唯一の建物です。

北の丸公園にある日本武道館は、
昭和三十九年の東京オリンピックの柔道会場として建設されました。

昭和三年(1928年)に昭和天皇の即位の礼を記念した事業の一環として、
軍人会館の名称で建設されました。

令和四年(2022年)に九段会館のファサードの一部を残した上で、
九段会館テラスに建て替えられました。