【史跡訪問】東京都中央区：京橋(きょうばし)周辺の史跡

京橋の名称については、京橋川に架する橋といわれ、
慶長年間(1596年～1615年)に初めて架けられたといわれています。
明治八年(1875年)には石造アーチ橋に架け替えられました。

大正十一年(1923年)の拡幅工事により架け替えられ、
昭和四年(1929年)にも架け替えが行われましたが、
昭和三十八～四十年の京橋川埋め立てに伴い、撤去されました。

明治八年(1875年)に架け替えられたもので、詩人の佐々木支陰の筆による、
「京橋」と「きゃうはし」の橋名が彫られています。

石およびコンクリート造の親柱は、
大正十一年(1922年)の拡張工事でアール・デコ風の橋に架け替えられたものです。

寛永元年(1624)に元祖猿若の中村勘三郎が、中橋(現在の日本橋と京橋の間)に、
猿若中村座の櫓を掲げたのが江戸歌舞伎のはじまりだそうです。

石碑は銀座と京橋を分ける首都高のすぐ脇にあります。

大根河岸(だいこんがし)は、江戸時代の寛文年間の初期、
数寄屋橋辺りに形成されていた青物市場が火災に遭った際、
水運の便が良い京橋川の北西沿岸に移転したことに始まります。

大根の入荷が特に多いことから、「大根河岸(だいこんがし)」と呼ばれるようになりました。
昭和十年(1935年)に築地の中央卸売市場に移転しました。

明治五年(1872年)に和田倉門から出火した火事が銀座一帯を焼き尽くし、
築地ホテル館まで及ぶ大火となりました。時の東京府知事の由利公正(ゆりきみまさ)は、
不燃性の都市を建設することを主張し、銀座煉瓦街が誕生しました。