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渋沢栄一が創建に尽力:南湖神社(なんこじんじゃ)
御祭神:松平定信(まつだいらさだのぶ)
由緒
後に初代宮司となる中目瑞男の呼びかけで、地元市民や松平定信を崇敬する人々や、
実業家の渋沢栄一の支援もあり、大正十一年(1922年)に竣工しました。
渋沢栄一は、松平定信が寛政の改革の際に創設した七分積金の恩恵を受けたこと、
吉祥院歓喜天願文に記された執政就任に対する覚悟を知り、
定信を敬愛するようになりました。
神社名の『南湖』は、士民共楽の地という理念のもと、
松平定信により享和元年(1801年)に築造されました。
南湖は身分の垣根を設けずいつでも誰でも訪れることができました。
鳥居の先に南湖があります。
鳥居
社殿
御鎮座百年記念事業で、屋根の銅板などの葺替工事が行われました。
参道と社殿
南湖稲荷神社
松風亭蘿月庵(しょうふうていらげつあん)
白河藩士・三輪権右衛門が建て、松平定信も好んだとされる茅葺の茶室です。
蘿月(らげつ)とは、ツタの葉の間から見える月のことです。
南湖神社のご朱印
南湖神社のご朱印
春季限定ご朱印
神社情報
- 住所:福島県白河市菅生館2
- アクセス:東北自動車道白河中央インターより車で約10分
東北新幹線新白河駅・東北本線白河駅下車市内循環バス「こみねっと」約10分 - HP:http://nankojinja.server-shared.com/index.html
東北新幹線・東北本線新白河駅
松尾芭蕉像
白河の地は松尾芭蕉の「奥の細道」にも出てきます。
新白河駅東口には松尾芭蕉像が建っていました。
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松平定信は陸奥国白河藩の第三代藩主で、江戸幕府八代将軍の徳川吉宗の孫です。
御三卿の田安宗武の七男として生まれました。
天明の飢饉では白河藩から餓死者を出さなかったといわれ、その手腕が評価され、
十一代将軍の徳川家斉のもとで老中として寛政の改革を行い、
幕政の立て直しに尽力しました。
文政十二年(1829年)に七十二歳で亡くなりました。
墓地は霊巖寺(東京都江東区)にあります。