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日本武道館の氏神:築土神社(つくどじんじゃ)
九段下にある築土神社は、日本武道館の氏神だそうです。
由緒
天慶三年(940年)に江戸の津久戸村に平将門の首を祀り、塚を築いたことから、
津久戸明神として創建されました。
文明十年(1478年)に太田道灌が江戸城の乾(北西)に社殿を造営し、太田家の守護神、
江戸城の鎮守神として篤く崇敬されました。
徳川家康の江戸入府に際し、江戸城拡張のため、筑土八幡神社の隣接地に移転し、
築土明神と改称されました。
明治七年(1874年)に築土神社と改称されました。
昭和二十年の東京大空襲により全焼し、現在地の世継稲荷神社の境内地に移転しました。
参道
平成六年(1994年)に社殿老朽化に伴い、
境内に地上八階建ての『アイレックスビル』を建設しました。
社務所はビルの中にありました。
社殿
現在の社殿は平成六年(1994年)に鉄筋コンクリート造で新築されました。
世継稲荷神社
世継稲荷神社は、嘉吉元年(1441年)に飯田町(現・九段坂~中坂付近)に創建されました。
天正十八年(1590年)の徳川家康の江戸入府の折、徳川秀忠が参詣した際、
境内に橙(だいだい)の木があるのを見て、「代々」と同音であったことから、
『代々世を継ぎ栄える宮』と称賛し、以来世継稲荷神社と呼ばれるようになりました。
昭和二十年の東京大空襲で社殿が焼失した後、昭和二十九年に再建されました。
現在の社殿は平成六年(1994年)に築土神社とともに改築されました。
山本社司の碑
昭和二十年の東京大空襲の際、御神体を守るため犠牲となり亡くなった、
山本岸太郎氏の慰霊碑です。当時の鳩山一郎総理の揮毫です。
力石(ちからいし)
力石はかつて若者たちが力試しに用いることが多いですが、
築土神社の場合は日本橋川堀留近くにあったことから、水運用の船の船底に積んで、
船を安定させる重しとして利用されたとみられます。
狛犬(令和三年参拝時)
安永九年(1780年)に元飯田町の人たちによって奉納された千代田区最古の狛犬です。
当時は筑土八幡神社の隣に所在していた時期ですが、
離れた場所にある旧所在地の元飯田町人々が篤く信仰していたことがうかがえます。
築土神社のご朱印
平成十八年拝受:ご朱印
令和六年拝受:ご朱印
神社情報
- 住所:東京都千代田区九段北1-14-21
- アクセス:東京メトロ東西線・半蔵門線・都営新宿線九段下駅徒歩約2分
- HP:http://www.tsukudo.jp/
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