Contents
滑河観音:龍正院(りゅうしょういん)
坂東三十三観音霊場
坂東三十三観音霊場のご朱印は専用の御朱印帳に頂きました。
由緒
承和五年(838年)に下総一帯が冷害に見舞われた際、滑河城主の小田将治が発願し、
慈覚大師円仁が開山したと伝えられます。
小田将治が観世音菩薩に祈願したところ、老僧が川から十一面観音像をすくいあげ、
『この淵より湧く乳水をなめよ』と教え去りました。これが滑河の地名の由来です。
国指定重要文化財:仁王門
茅葺屋根が特徴的な仁王門は、室町時代の文亀年間(1501年~1504年)に再建されました。
柱は円柱ではなく、十六角形になっています。
本堂
本堂は元禄十一年(1698年)に完成したと伝わります。
銅造宝篋印塔
宝篋印塔は享保三年に江戸神田鍛冶町の住人の小幡内匠によって寄贈されました。
夫婦松と芭蕉句碑
芭蕉百回忌を記念して寛政五年(1793年)に作られた句碑とともに、
永く保護されてきたアカマツです。
寺務所入口
ご朱印は寺務所で頂きました。
龍正院のご朱印
平成十八年拝受:坂東三十三観音霊場第二十八番札所・ご朱印
寺院情報
- 住所:千葉県成田市滑川1196
- アクセス:JR成田線滑河駅徒歩約20分・東関東自動車道成田ICから30分
- HP:https://www.namegawakannon.jp/index.html
龍正院周辺
東関東自動車道・酒々井(しすい)PA
龍正院へは東関東自動車道を利用しました。
『酒の井』伝説
東関東自動車道の酒々井PAには、酒々井(しすい)の地名の由来である、
「酒の井」伝説の井戸がありました。
親孝行の息子が父親に酒を飲ませるために一生懸命働き、
その思いが天に通じたか、孝行息子が井戸から水をくむとお酒に変わったという伝説です。
ご覧頂きましてありがとうございます。
鎌倉幕府初代将軍の源頼朝によって発願され、
三代将軍の源実朝が西国霊場を模範として札所を制定しました。
札所は鎌倉を出発点に関東七県に点在し、全行程は1,300㎞です。
室町時代には『西国三十三観音霊場』『秩父三十四観音霊場』と合わせて、
『百観音巡礼』が行われるようになりました。