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大御堂(おおみどう)
坂東三十三観音霊場第二十五番札所の大御堂は筑波山にあります。
明治の廃仏毀釈以前は筑波山神社とともに、神仏習合の山岳仏教の霊場として栄えました。
現在は東京都文京区大塚にある、
真言宗豊山派大本山の護国寺の別院となっています。
坂東三十三観音霊場納経帳
![](https://sansen-do.jp/wp-content/uploads/2021/06/坂東三十三箇所納経帖-1.jpg)
![](https://sansen-do.jp/wp-content/uploads/2021/06/坂東三十三箇所納経帖2-682x1024.jpg)
由緒
開創は奈良時代末期の延暦元年(782年)です。
法相宗の学僧・徳一(とくいつ)上人によって開かれ、
弘仁年間(810~824)に弘法大師が真言密教の霊場にしたといわれています。
これが知足院中禅寺でした。
鎌倉時代には鎌倉幕府の有力御家人の八田知家の子・為氏が筑波氏を称し、
後に出家して明玄となり、別当を務め隆盛を誇りましたが、
応永五年(1398年)の落雷で堂塔を失いました。
江戸時代は筑波山神社の拝殿が大御堂となっていました。
江戸幕府三代将軍の徳川家光による寄進により、
三重塔、鐘楼、楼門などが造営され、
門前町には『ガマの油売り』なども生まれました。
明治の神仏分離と廃仏毀釈により、
堂塔が破壊され、廃寺になってしまいました。
わずかに本尊の千手観音像だけが破却を免れました。
昭和五年に本堂の再興の決定がされ、
その後仮堂が建てられました。
令和二年二月に新しい本堂が完成しました。
かつては大御堂の仁王門(筑波山神社随神門)
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かつて大御堂の所有であった仁王門は、
明治以後、筑波山神社の随神門になりました。
仁王像は取り去られ、
現在のつくば市内にある東福寺に遷されました。
現在仁王像は東福寺の楼門に安置されています。
社標
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かつての仮本堂(平成十八年参拝時)
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本堂(令和三年参拝時)
![](https://sansen-do.jp/wp-content/uploads/2021/06/本堂2-scaled-1024x768.jpg?v=1646708253)
本堂からの景色
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見晴らしの良い景色です。
大御堂鐘楼
![](https://sansen-do.jp/wp-content/uploads/2021/06/大御堂鐘楼-scaled-1024x768.jpg?v=1646708266)
筆塚と花供養石
![](https://sansen-do.jp/wp-content/uploads/2021/06/筆塚-scaled-225x300.jpg?v=1646708262)
![](https://sansen-do.jp/wp-content/uploads/2021/06/花供養石-scaled-225x300.jpg?v=1646708295)
坂東三十三観音霊場のご朱印
坂東三十三観音霊場第二十五番札所:ご朱印
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![](https://sansen-do.jp/wp-content/uploads/2021/06/坂東二十五番大御堂_ご詠歌-733x1024.jpg)
寺院情報
- 住所:茨城県つくばし筑波748
- アクセス:つくばエクスプレスつくば駅よりシャトルバスで40分
筑波山神社入口下車5分
大御堂周辺
平沢官衙遺跡(ひらさわかんがいせき)
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![](https://sansen-do.jp/wp-content/uploads/2021/06/平沢官衙遺跡2-scaled-1024x768.jpg)
平成九年より六年かけて一部の施設が往時の姿に復元されました。
![](https://sansen-do.jp/wp-content/uploads/2021/06/平沢官衙遺跡-scaled-1024x768.jpg)
広い敷地は散策する人もおります。
周囲には遮る建物も無い為、奈良時代の風景が偲ばれます。
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大型の高床式倉庫が並んでいます。税である稲や麻布などを収めていたそうです。
遺跡情報
- 所在地:茨城県つくば市平沢353
- アクセス:つくば駅より大池・平沢官衙入口バス停留所
- 案内所利用時間:9時~16時30分
北条大池
![](https://sansen-do.jp/wp-content/uploads/2021/06/北条大池-scaled-1024x768.jpg?v=1646708216)
遺跡の側には北条大池があります。
春には筑波山を背景として、つくば市の代表的な桜の名所だそうです。
ご覧頂きましてありがとうございます。
平沢官衙(ひらさわかんがい)は常陸国筑波郡の役所跡です。
昭和五十年に県営住宅造成に先立つ調査により、重要な遺跡と判明しました。
昭和五十五年に国史跡に指定されました。