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東国の禅文化発祥の寺:世良田山長楽寺(ちょうらくじ)
世良田東照宮の隣にある長楽寺は、徳川家発祥の寺です。
世良田東照宮の境内にも長楽寺の遺構がありました。
由緒
承久三年(1221年)に新田義重の四男で、
徳川氏始祖の新田義季(よしすえ)が、
臨済宗の開祖である栄西の高弟栄朝を招いて開基しました。
栄朝は名僧の誉れ高く、
徳を慕って集まった全国の僧侶の中から、
多くの高僧名僧を輩出しました。
世良田は全国の僧侶の憧れの地となり、
境内には広大な塔頭寺院が軒を並べ、
常時五百人もの学侶が研学修行につとめるなど、
関東の有力な禅院として栄えました。
江戸時代に徳川家康が関東を治めると、徳川氏始祖の寺として重要視し、
天海大僧正を住職に任じました。
天海大僧正は江戸幕府三代将軍の徳川家光の命を受けて天台宗に改宗し、
日光東照宮の社殿を移すなど、
末寺七百余寺を有する大寺院となりました。
本堂(大師堂)
明治九年(1876年)に慈恵・慈眼両大師の影像を安置して以来、
大師堂と呼ばれるようになりました。
現在の本堂は平成十七年に再建されました。
徳川家光寄進の本尊である、釈迦・文殊・普賢の三尊仏が安置されています。
群馬県指定重要文化財:三仏堂
承久三年(1221年)に徳川義季(よしすえ)の建立と伝えられています。
慶安四年(1651年)に三代将軍の徳川家光により再建されました。
釈迦如来・阿弥陀如来・弥勒菩薩の三尊仏が安置されています。
群馬県指定重要文化財:太鼓門
三仏堂及び太鼓門:由緒
群馬県指定重要文化財:勅使門
江戸時代に東照宮の正門として建てられました。
勅使または幕府の上使が参向するときだけ使われ、
それ以外には開かれなかったので、
「あかずの門」俗に「赤門」とよばれているそうです。
文殊山と徳川義季公累代墓所
徳川義季以下累代の墓所と伝えられています。
国指定重要文化財:宝塔(文殊山)
開基の徳川義季の供養のために建立したといわれています。
宝塔の底面には「建治二年十二月二十五日」の刻銘があるそうです。
忠霊塔
昭和二十一年(1946年)に世良田村によって建てられました。
明治十年(1877年)の西南戦争から太平洋戦争までの、
二百四十五名余りの英霊が祀られています。
長楽寺のご朱印
長楽寺:ご朱印
寺院情報
- 住所:群馬県太田市世良田町3119-6
- アクセス:東武伊勢崎線 世良田駅徒歩15分
- HP:http://serada-chourakuji.jp/index.html
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