Contents
道案内の神様:息栖神社(いきすじんじゃ)
息栖神社は、鹿島灘と利根川に囲まれた交通の要衝にあります。
かつては「おきすの津(港)」と呼ばれ、周辺の陸地との交通上の船着場として、
大きな港としての役割を果たしていました。
東国三社(とうごくさんしゃ)
由緒
創祀は応神天皇の御代といわれています。
鹿島・香取の御祭神に従って東国に至り、
海辺の日川(神栖市日川)に祀られたといわれています。
大同二年(807年)に平城天皇の勅命を受け、
藤原内麻呂により現在の地に遷座されたといわれています。
御祭神
久那戸神(くなどのかみ):路の神、井戸の神
天乃鳥船神(あめのとりふねのかみ):交通守護:相殿
住吉三神:海上守護:相殿
参道
参道の先に神門があります。
神門
社殿
社殿は享保八年(1723年)に建て替えられましたが、
昭和三十五年(1960年)に火災で焼失し、昭和三十八年(1963年)に新たに完成しました。
東国三社の他の2社に比べて派手ではありませんが、
静かで落ち着いてお詣りができます。
「路の神」様だけに、悩みや迷いがある時は、
この静かな環境でこれからの進むべき道を考えるには最適な環境といえそうですね。
境内案内図
芭蕉句碑
松尾芭蕉が水郷地方を訪れたのは、貞享四年(1687年)の8月14日で、
親友・鹿島根本寺の仏頂和尚の招きで、鹿島の月を眺めるためでした。
息栖ゆかりの歌碑
鎌倉時代に編纂された「新和歌集」(藤原為氏撰)の中には、
藤原時朝(後の笠間氏)が息栖周辺を詠んだ歌が収められています。
力石
右側の五十貫余の石は、対岸の侠客(きょうかく)『笹川の繫蔵』が自らの力を試す為使われ、
奉納されたものと伝えられ、「繫蔵の力石」ともいわれています。
稲荷神社
一の鳥居
忍潮井(おしおい)のある場所に一の鳥居があります。
二の鳥居のそばにある駐車場から川の方を見ると、一の鳥居が見えます。
忍潮井(おしおい)
忍潮井(おしおい)は194年に造られ、男甕(おがめ)・女甕(めがめ)ともに千年以上もの間、
清水を湧き出し続けてきたといわれています。
男甕(おがめ)(右側)・女甕(めがめ)(左側)
女甕(めがめ)の水を男性が、男甕(おがめ)の水を女性が飲むと、二人が結ばれるといいます。
現在は直接飲むことができませんが、境内の手水舎の奥の湧き水が同じ清水です。
息栖神社のご朱印
平成二十七年拝受:息栖神社・ご朱印
神社情報
- 住所:茨城県神栖市息栖2882
- アクセス:東関東自動車道「潮来インター」15分
- HP:https://ikisujinja.com/
ご覧頂きありがとうございます。
鹿島神宮:茨城県鹿嶋市
香取神宮:千葉県香取市
息栖神社:茨城県神栖市
三社の総称です。
江戸時代には、関東地方より北の人々が伊勢神宮を参拝後、
東国三社を巡拝する慣習があったそうです。