お富士さん:駒込ナス:“駒込は一富士二鷹三茄子”:駒込富士神社(ふじじんじゃ)
富士神社入口交差点を入るとすぐに駒込富士神社があります。
富士塚(ふじづか)
駒込富士(こまごめふじ)
延文年間(1356年~61年)には既に現在の社地には富士塚と呼ばれる、
前方後円墳があったといわれています。
拝殿は富士塚の上に建っています。
駒込富士神社は元々あった古墳を富士塚として、その上に建っているそうです。
富士塚の周囲には富士講の石碑が数多く建っています。
駒込富士神社:由緒
天正元年(1573年)に本郷村の名主の夢枕に木花咲耶姫(このはなさくやひめ)が立ち、
現在の東京大学の地に浅間神社を勧請しました。
寛永五年(1628年)に加賀藩前田家の屋敷が建つことになり、
現在地に遷座されました。
氏子を持たず、富士講組織で成り立っていました。
社殿
普段は静かな境内や社殿です。
令和四年六月三十日・お山開き:社殿と境内
社殿には特設テントで縁起物が頒布されていました。
境内や神社前の通りには露店が数多く並んでいました。
江戸・東京の農業:駒込ナス
駒込富士神社の周辺では優れたものが出来たことから、
『駒込ナス』として有名になりました。
現在は宅地化が進み、ナスの生産は全くないようです。
女坂(おんなざか)
お山開きの時は境内は一方通行で、帰りは緩やかな女坂を下りました。
駒込富士神社のご朱印
駒込富士神社:ご朱印
山開き大祭の日以外は社務所は閉まっていますので、駒込天祖神社でご朱印を頂きました。
令和四年・山開き大祭:ご朱印
お山開きの期間中は駒込富士神社の社務所でご朱印を頂きました。
令和四年・山開き大祭:限定ご朱印
駒込富士神社:ご朱印敷き紙
山開き大祭で頒布される『麦わら蛇(じゃ)』が描かれています。
駒込富士神社:御朱印帳
駒込富士神社の御朱印帳は、駒込天祖神社で頂きました。
“駒込は一富士二鷹三茄子” 江戸古川柳
良い初夢といわれる『一富士二鷹三茄子』が全てそろっているのが駒込といわれています。
『“富士”神社』と近くにある『“鷹”匠屋敷』、『駒込の特産の“ナス”』を指しています。
神社情報
- 住所:東京都文京区本駒込5-7-20
- アクセス:JR駒込駅徒歩8分
駒込富士神社周辺
富士前小学校跡
明治二十七年に富士神社前の地に『富士前小学校』が創立されました。
生徒数の増大に伴い、大正五年に現在の区立九中の敷地の一部を買収して移転しました。
当時児童数は1,050名だったそうです。
徳川家家臣・鳥居家菩提寺:江岸寺(ごうがんじ)
富士神社入口交差点を富士神社から西側へ渡ると、江岸寺という寺院があります。
開基は鳥居忠政で、父は今川義元の人質時代からの徳川家康の家臣で、
慶長五年(1600年)の関ケ原の戦いで伏見城の留守居役として西軍と戦い討死した、
鳥居元忠です。忠政は三河譜代の範たる祖先を祀る為、江岸寺を建立しました。
ご覧頂きましてありがとうございます。
富士信仰に基づいて、富士山に模して造られた山や塚のことです。
江戸時代に始まったもので、特に関東地方の神社に多く見られます。
既に存在する丘や古墳を転用して富士山に見立てたものや、
富士山の溶岩を積み上げたものがあります。
浅間神社の境内にあり、富士塚の山頂にも浅間神社奥宮が設けられています。