神奈川県鎌倉市：比企一族の屋敷跡：妙本寺のご朱印

霊跡は日蓮聖人一代の重要な遺跡です。
池上本門寺や中山法華経寺などがあります。

仙覚は寛元四年(1246年)に万葉集の校訂を成し遂げました。
境内には『万葉集研究遺蹟(仙覚律師之碑)』もあります。

文応元年(1260年)に日蓮聖人に帰依した比企能本は、
屋敷を献上し、法華堂を建立しました。
その後日蓮聖人の弟子の日朗上人に継承されました。

鎌倉幕府二代将軍の源頼家の娘で四代将軍の藤原頼経の夫人である、
竹御所(源媄子)のお墓です。

本覚寺の前に妙本寺の総門に向かう道と石塔があります。

総門は天保年間に建立されましたが、関東大震災で倒壊しました。
大正十四年に再建されました。

総門右側の八角形の建物は比企谷幼稚園です。
昭和十二年三月に法隆寺の夢殿を模して建てられました。

総門の手前に『帝釈天王の石碑』がありました。
日蓮上人を『松葉ヶ谷の法難』から救ったのが白猿だったといわれています。
白猿は『帝釈天の使い』だそうです。

妙本寺にはここから入ります。

天保九年(1838年)に建立された鎌倉最大級の木造建築の一つです。

祖師堂の辺りに源頼朝の乳母であった比企尼の屋敷があったと伝えられています。

天保十一年(1840年)に建立されました弁柄塗りの門です。
向かって右側に持国天、左側に毘沙門天が祀られています。

祖師堂から見た二天門です。境内のお花が綺麗に咲いています。

真ん中には比企一族を弔う四基の五輪塔があり、
両脇には石塔があります。

右側の石塔に『比企能員公一族の墓』と書かれています。

比企の変で亡くなった、鎌倉幕府二代将軍の源頼家の嫡男である一幡の袖塚となります。
一幡は六歳でした。母親である若狭局(わかさのつぼね)は、
蛇苦止堂(じゃくしどう)に祀られています。

妙本寺の方丈門をくぐらずに、左側の道を歩くと蛇苦止堂があります。

方丈門からしばらく歩くと、右側に『須磨稲荷大明神・和佐稲荷大明神』があります。

階段を登ると蛇苦止堂があります。

鎌倉幕府二代将軍の源頼家の夫人である若狭局(わかさのつぼね)を祀る社です。

周りは山と住宅に囲まれています。

蛇苦止の井とは若狭局が身を投げた井戸といわれています。

蛇苦止の井(蛇形井)石碑です。

井戸の隣には観音像と祠があります。

蛇苦止ノ井の隣には観音像と池があります。

ご朱印の意味を書いた紙も頂きました。
『質直意柔軟(しちじきいにゅうなん)』という法華経の中の言葉です。

ご朱印は庫裡で頂きました。『比企能員ゆかりの地』というのぼり旗が立っていました。