Contents
六道さん:小野篁:六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)
京都では『六道さん』の名で親しまれています。
お盆の精霊迎え(毎年8月7日~10日までの四日間)に参詣するお寺として有名です。
六道の辻
六道とは仏教の教義で、
『地獄』『餓鬼』『畜生』『修羅』『人間』『天道』の六種の冥界です。
人は因果応報で死後はこの六道を輪廻転生するといわれています。
六道珍皇寺は境内がちょうどこの世とあの世の境(接点)といわれ、
冥界の入口と信じられてきました。
小野篁:冥府通いの井戸
小野篁が冥界への入口として使った井戸です。
小野篁黄泉がえりの井戸
小野篁が冥界より帰ってくる時の井戸です。
平成二十三年(2011年)に旧境内地であった隣家より発見されたそうです。
由緒
開基は奈良大安寺の住持で弘法大師の師にあたる、
慶俊僧都(きょうしゅんそうず)で、
延暦年間(782年~805年)に開創されました。
その後兵乱にまきこまれ荒廃しましたが、
貞治三年(1364年)に建仁寺の住持であった、
聞渓良聰(もんけいりょうそう)により再興・改宗され、
現在に至っています。
本堂
薬師堂
国指定重要文化財の本尊薬師如来坐像が安置されています。
閻魔堂
小野篁が自ら彫ったという閻魔大王像、
等身大の鬼を従えた小野篁像や、弘法大師像があります。
六道珍皇寺のご朱印
本尊薬師如来:ご朱印
醫王殿:ご朱印
醫王(医王:いおう)とは薬師如来の別名です。
薬師如来:限定ご朱印
小野篁卿:限定ご朱印
毘沙門天:限定ご朱印
閻魔大王:限定ご朱印
寺院情報
- 住所:京都府京都市東山区大和大路通四条下ル4小松町595番
- アクセス:JR京都駅より市バス206系統「清水道」バス停下車徒歩5分
京阪電車祇園四条駅徒歩10分 - HP:http://www.rokudou.jp/
六道珍皇寺周辺
幽霊子育飴
お寺の近くに「幽霊子育飴」と書かれた看板があります。
正式名称は『みなとや幽霊子育飴本舗』です。
漫画家水木しげるさんが、この飴の話から、
『ゲゲゲの鬼太郎』が誕生するきっかけになったそうです。
ご覧頂きましてありがとうございます。
慶長四年(1599年)に女性が亡くなり、近くの鳥辺野に埋葬されました。
数日後にそこから赤ん坊の泣き声が聞こえ、
掘り返してみると亡くなった女性が産んだ子どもがいました。
みなとやではそれまで毎夜飴を買いに来る女がいましたが、
子どもが助け出された後は来なくなったので、この飴を幽霊子育飴と名付けたそうです。
助け出された子どもは八歳までお店で育てられ、出家して高僧となったということです。