大阪府大阪市天王寺区:聖徳太子創建の寺:四天王寺のご朱印

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日本仏法最初の官寺:近畿三十六不動尊霊場第一番:法然上人二十五霊場第六番:おおさか十三佛霊場第四番:大阪七福神めぐり・布袋尊:四天王寺(してんのうじ)

四天王寺のある天王寺区駅の名前(JR天王寺駅・大阪メトロ・四天王寺夕陽丘駅)は、
四天王寺が由来となります。

近畿三十六不動尊霊場

近畿三十六不動尊霊場

近畿地方大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・奈良県・和歌山県に、
古寺顕彰会が中心となって開設した霊場です。昭和五十四年に発足しました。

バインダー式専用御朱印帳で巡拝しました。

法然上人二十五霊場

法然上人二十五霊場

法然上人(ほうねんしょうにん)二十五霊場は、
浄土宗の開祖である法然上人ゆかりのある地を巡ります。
宝暦年中(1751年~1763年)の頃、大阪・難波順阿京都・洛西廊誉の二人の僧が、
法然上人ゆかりの霊場二十五箇所を巡拝したことが始まりといわれ、
昭和四十九年(1974年)浄土宗開宗800年を記念して再興されました。

京都・大阪・奈良・兵庫・三重・和歌山・岡山・香川霊場があります。

専用の御朱印帳で巡拝しました。

おおさか十三佛霊場

おおさか十三佛霊場

初七日から三十三回忌まで、死者の成仏を司る十三仏を祀る、
大阪府内の寺院を巡る霊場です。昭和五十四年(1979年)に発足しました。

青色の御朱印帳ケースに入った専用の御朱印帳(右)巡拝しました。

大阪七福神めぐり

大阪七福神めぐり

享和三年(1803年)大阪の七社寺浪速七福神巡拝盛んになりました。
ご朱印は通年頂く事が出来ました。

寿老人:三光神社(大阪市天王寺区)
福禄寿:長久寺(大阪市中央区)
弁財天:法案寺(大阪市中央区)
毘沙門天:宝満寺(大乗坊)(大阪市浪速区)
大黒天:大国主神社(敷津松之宮境内)(大阪市浪速区)
えびす大神:今宮戎神社(大阪市浪速区)
布袋尊:四天王寺布袋堂(大阪市天王寺区)

専用の御朱印帳は無く、それぞれ神社用・寺院用の御朱印帳で巡拝しました。

由緒

四天王寺推古天皇元年(593年)建立されました。
崇仏派蘇我馬子排仏派物部守屋との合戦の折、
蘇我氏に付いた聖徳太子は、自ら四天王像を彫り、戦いに勝利したあかつきには、
四天王を祀る寺院の建立誓願しました。

その後四天王寺は、度重なる災害や戦火で、古い建物は焼失しましたが、
その都度再建されました。

昭和九年(1934年)近畿一円を襲った室戸台風によって五重塔倒壊するなど、
境内全域相当な被害を被りましたが、昭和十五年(1940年)五重塔が再建されました。
しかし、昭和二十年(1945年)大阪大空襲により、六時堂五智光院本坊方丈など、
伽藍の北の一部の建物を残し境内のほぼ全域灰燼(かいじん)に帰してしまいました。

その後昭和三十八年(1963年)には伽藍が、
昭和五十四年(1979年)には聖霊院奥殿・絵堂・経堂再建され、
その他の建物も次々と再興され、現在ではほぼ旧観に復しています。

境内案内図

敷地が広く、建物も多い為、境内のいたるところに案内図がありました。

伽藍配置『四天王寺式伽藍配置』といわれ、日本で最も古い建築様式の一つです。
創建当時の様式忠実に再現されています。

国指定重要文化財:日本三鳥居の一つ:石鳥居(いしのとりい)

四天王寺の西側にある旧熊野街道に面した鳥居です。建立当初は木造でしたが、
永仁二年(1294年)忍性律師により花崗岩石造に改められました。
吉野・金峯山寺銅の鳥居宮島・厳島神社大鳥居と並んで日本三鳥居の一つとされます。

引導石(いんどうせき)

諸人葬送の時に棺を引導石の前に置き無常院(北引導鐘堂)三度鳴らすと、
お太子様がこの石に影向ありて、亡魂を極楽浄土に導くという伝説があります。

布袋堂:大阪七福神めぐり・布袋尊

大阪七福神めぐり布袋尊が祀られています。

見真堂

浄土真宗の祖である親鸞聖人顕彰して、建立されました。
横には親鸞聖人銅像が建っていました。

西大門(さいだいもん)

推古天皇元年(593年)創建されました。
昭和三十七年(1962年)故・松下幸之助氏寄進により再建されました。

中門(ちゅうもん)(仁王門)

文化九年(1812年)再建中門は、昭和九年室戸台風の為に倒壊し、
昭和十五年再建されましたが、昭和二十年大阪大空襲焼失しました。
現在は昭和三十八年に再建された八回目中門です。

仁王像重さは約1トンで、身長は5.3メートル顔の長さ70センチある巨大な仏像で、
昭和三十八年献納されました。

中門の後ろに五重塔が見えます。

西重門から見た五重塔金堂です。

五重塔

聖徳太子創建の時、六道利救悲願を込めて、
塔の礎石心柱の中仏舎利六粒自らの髻髪(きっぱつ)六毛納められたので、
『六道利救の塔』といわれています。現在の塔昭和三十四年(1959年)再建八代目です。

弘法大師修行像

大師堂

弘法大師修行像の横に大師堂があります。

阿弥陀堂(念仏堂):法然上人二十五霊場第六番札所

昭和二十八年(1953年)に、四天王寺末寺三重県国束寺(くずかじ)本堂を移築しました。
阿弥陀如来祀られています。

萬燈院(紙衣堂):おおさか十三佛霊場第四番札所

創建聖武天皇勅願といわれ、本尊十一面観音坐像安置されています。
おおさか十三佛霊場第四番札所となります。

南大門

推古天皇元年(593年)創建されました。
現在の南大門昭和六十年(1985年)に再建されました。

太子井戸

南鐘堂(太子引導鐘堂)

昭和三十年(1955年)建立されました。

唐門

太子殿(聖霊院)虎の門

太子殿聖徳太子をお祀りしているお堂で、聖霊院といいます。
虎の門昭和五十四年(1979年)再建されました。

太子殿猫の門

昭和五十四年(1979年)再建されました。猫の彫刻があります。
空襲で焼失する前の猫の彫刻は、左甚五郎作であったといわれています。

普賢堂

普賢菩薩が祀られています。

一乗院(いちじょういん)

かつて伝教大師像祀られていましたが、太平洋戦争末期金属類回収令により、
供出されてしまいました。令和二年伝教大師像復興造立し、
堂宇一乗院と名付けられました。

番匠堂(ばんしょうどう)

日本における大工技術の始祖として番匠(大工)達から尊崇されている、
聖徳太子が祀られています。
曲尺(かねしゃく)を携えた姿から『曲尺太子』と呼ばれています。

用明殿(ようめいでん)

聖徳太子の父である用明天皇が祀られています。
昭和二十年大阪大空襲で焼失しましたが、令和元年に復興しました。

江戸時代にには徳川家康を祀る東照宮となりましたが、江戸幕府の終焉により、
用明殿の名称戻りました。

東大門

上町筋側の門です。

四天王寺の石槽

もと四天王寺西大門西南外手水鉢で使われていました。
中世の石造遺品として貴重なものです。

亀井不動尊:近畿三十六不動尊霊場第一番札所

推古天皇元年(593年)創建され、昭和三十年再建されました。
亀井不動尊が祀られています。

亀井堂

昭和三十年(1955年)再建されました。亀井堂霊水は、
金堂基壇下にあるという青竜池から湧いている白石玉出の清水で、
回向を済ませた経木を流せば極楽往生が叶うといわれています。

国指定重要文化財:六時礼賛堂

中心伽藍の北に位置します。
元和九年(1623年)江戸幕府二代将軍徳川秀忠により建立されました。

英霊堂(えいれいどう)

当初聖徳太子偉業を奉賛する『頌徳鐘楼(しょうとくしょうろう)』として、
明治三十六年(1903年)建立されました。
明治四十一年全長約8メートル重量約64トン世界一の大梵鐘釣られていましたが、
昭和十七年太平洋戦争の際の物資として供出されました。

昭和二十五年戦没英霊の御霊を祀る英霊堂命名されました。

野沢菜伝来記念碑

信州名物野沢菜のルーツ天王寺蕪(かぶ)という由来を記した記念碑です。
平成二十八年(2016年)建立されました。
宝暦六年に(1756年)野沢村健命寺晃天園瑞住職が、修行先天王寺蕪味に感動し、
持ち帰ったのが栽培の始まりといわれています。

三面大黒堂

もとは南大門の西萬燈院の後ろにありましたが、現在地に移転しました。
嘉永二年(1849年)再建されました。

国指定重要文化財:元三大師堂(写真は仮堂)

元三大師を祀るお堂として、元和九年(1623年)徳川秀忠によって建立されました。

元三大師堂は訪問時はプレハブの仮堂となっていました。

令和八年三月まで、六時礼賛堂元三大師堂保存修理工事に入っています。

安政地震津波碑(あんせいじしんつなみのひ):無縁如来塔

安政元年(1854年)十一月に発生した安政東海地震南海地震による犠牲者を供養し、
津波災害の状況後世に伝えて警告するため、町人一同によって翌年石碑が建立されました。

地蔵山

地蔵山明治四十年代に、大満直心尼発願によって、
近隣及び境内各所に祀られていた有縁無縁の地蔵尊集めて合祀したのが始まりと、
伝えられています。

地蔵堂

中之門

右側には四天王寺中学校・高等学校校舎があります。
中之門四天王寺西側旧熊野街道沿いにあります。

四天王寺のご朱印

平成二十六年拝受:近畿三十六不動尊霊場第一番札所・亀井不動:ご朱印

平成十八年拝受:法然上人二十五霊場第六番札所:ご朱印

平成十八年拝受:おおさか十三佛霊場第四番札所:ご朱印

寺院情報

  • 住所:大阪府大阪市天王寺区四天王寺1-11-18
  • アクセス:大阪メトロ谷町線四天王寺前夕陽ヶ丘駅徒歩5分・JR大阪環状線天王寺駅徒歩12分
  • HP:https://www.shitennoji.or.jp/

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