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前立社檀(まえたてしゃだん):岩峅寺雄山神社(いわくらじおやまじんじゃ)
由緒
立山を御神体とした雄山神社は、『峰本社』『中宮祈願殿(芦峅寺雄山神社)』『前立社檀(岩峅寺雄山神社)』の三社で成り立っています。
芦峅寺、岩峅寺の『峅(くら)』という字には、
『神様が降り立つ場所』という意味があります。
創建年は不明ですが、大宝元年(701年)に佐伯有頼(慈興上人)が、
白鷹に導かれ岩窟に至り、神勅を奉じて開山造営されました。
建久年間(1190年~1199年)に源頼朝により本殿を再建されました。
明応元年(1492年)には室町幕府十代将軍の足利義稙により、
本殿の改修が行われました。
その後天正十一年(1583年)に佐々成政により本殿を改修されました。
加賀藩前田家の所領後、藩主一族の武運長久、息災延命、
五穀豊穣などを祈る祈願所として、篤く保護されました。
山頂の峰本社は冬期間は雪深く、登山が難しい為、
山麓の岩峅に社檀(前立社檀)を建てて、祭礼を怠りなく奉仕したと伝えられています。
表神門
社殿
平安初期に建てられた岩峅寺が前身となり、本殿は国指定重要文化財です。
室町時代の建物の為、社殿に菊の紋章が入っていない珍しい神社です。
拝殿の中に一対の石造狛犬が鎮座しています。
湯立の釜はお湯を沸かし、お参りした人々が身にふりかけて、
身に罪がないことを神様に誓ったものです。
加賀藩十三代藩主の前田斉泰が寄進したもので、
高岡の鋳物師の金森彦兵衛によって鋳造されました。
昭和天皇御製の立山の歌です。
かつての暴れ川:常願寺川と富山地方鉄道の鉄橋
常願寺川は暴れ川と呼ばれ、流域は水害に悩まされてきました。
明治時代、川の改修工事の為に政府から派遣された、
オランダ人技師のヨハネス・デ・レーケが、
『これは川ではない。滝である』と言ったと伝えられています。
かつて川の向こうの山に大川寺遊園という遊園地がありました。
大川寺というお寺の敷地内にありました。
岩峅の夫婦杉(めおとすぎ)
岩峅寺雄山神社のご朱印
平成十九年拝受:ご朱印
平成三十年拝受:ご朱印
神社情報
- 住所:富山県中新川郡立山町岩峅寺1
- アクセス:富山地方鉄道岩峅寺駅徒歩10分
- HP:http://www.oyamajinjya-maetateshadan.org/
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