神奈川県鎌倉市:建武中興十五社:鎌倉宮のご朱印

御祭神・大塔宮(おおとうのみや)護良親王:鎌倉宮(かまくらぐう)

建武中興十五社

建武中興十五社

建武中興十五社建武中興に尽力した南朝方皇族武将を御祭神とする、
十五の神社です。

吉野神宮(奈良県吉野郡吉野町):後醍醐天皇
鎌倉宮(神奈川県鎌倉市):護良親王
井伊谷宮(静岡県浜松市北区):宗良親王
八代宮(熊本県八代市):懐良親王
金崎宮(福井県敦賀市):尊良親王・恒良親王
小御門神社(千葉県成田市):藤原師賢
菊池神社(熊本県菊池市):菊池武時・菊池武重・菊池武光
湊川神社(兵庫県神戸市中央区):楠木正成
名和神社(鳥取県西伯郡大山町):名和長年
阿部野神社(大阪府大阪市阿倍野区):北畠親房・北畠顕家

藤島神社(福井県福井市):新田義貞
結城神社(三重県津市):結城宗広
霊山神社(福島県伊達市):北畠親房・北畠顕家・北畠顕信・北畠守親
四條畷神社(大阪府四條畷市):楠木正行
北畠神社(三重県津市):北畠顕能・北畠親房・北畠顕家

建武中興十五社巡拝案内記

建武中興十五社巡拝案内記は、冊子タイプのご朱印帳です。

御祭神:護良親王

御祭神

護良親王(もりよししんのう・もりながしんのう)

護良親王

後醍醐天皇第三皇子で父とともに鎌倉幕府を倒しましたが、
その後足利尊氏との対立により足利方に捕らえられ、
東光寺幽閉されました。

建武二年(1335年)中先代の乱の際、
尊氏の弟の足利直義の命により殺害されました。享年二十八でした。

鎌倉宮東光寺跡社殿が建てられました。

護良親王御土牢(護良親王最期の地)

護良親王約九ヶ月間幽閉されたといわれる土牢です。

実際は土牢ではなく土蔵造りの牢屋であったともいわれています。

御土牢は拝観料を払うと宝物殿とともに見学することができます。

幕末関連の書が陳列されています。

御構廟(御首塚)

護良親王は、
足利直義の命を受けた淵辺義博(ふちのべよしひろ)によって殺害されました。
親王の形相が凄まじく
恐れをなして捨てられた首のあった藪が、御構廟として残されています。

山梨県富士吉田市にも、大塔宮護良親王首級を葬った神社、
小室浅間神社があります。

由緒

明治二年(1869年)明治天皇は、
武家から政権を戻すことに尽力した護良親王の功績を称え
親王を祀る神社の造営を命じて、宮号を『鎌倉宮』と名付けました。

本殿

神苑から見た本殿です。

村上社

御祭神村上彦四郎義光(よしてる)公です。

村上義光は護良親王の忠臣で、吉野落城の際、親王の身代わりとなり、
腹を一文字に掻き切り、壮絶な最期を遂げました。

南方社(みなみのかたしゃ)

護良親王の身の回りの世話をし、親王を最期まで見届けた後、
後醍醐天皇に報告した南御方が祀られています。

厄割り石

御手植の梅

護良親王の弟宮である征西大将軍懐良親王御手植の梅から実生したものです。
九州熊本の八代から移植されました。

高田(こうだ)みかん

日本武尊の父である景行天皇が征西中に肥後八代の高田に植えられた、
日本最初のみかんです。

獅子頭

護良親王獅子頭の小さなお守りを兜に忍ばせて、
自らの無事を祈ったのが由縁とされます。

手水舎には獅子頭のお守りが置かれています。

神虎

元禄二年(1689年)作神虎の鞍(くら)は、
大正十五年(1926年)子爵本多正憲氏によって奉納されました。

令和五年参拝時:神虎

神虎の上には今年の干支のうさぎが乗っていました。

鎌倉宮碑

明治天皇が鎌倉宮を創建する際に、
太政大臣三条実美に語られたお言葉が書かれています。

五箇条の御誓文・教育勅語の碑

境内

境内は桜の花が綺麗に咲いていました。

社標

バス停からの入口に社標がありました。

鎌倉宮のご朱印

平成十三年拝受:ご朱印

平成二十一年拝受:建武中興十五社巡拝帳・ご朱印

平成二十六年拝受:ご朱印

獅子頭の印が押されていました。

令和四年拝受:ご朱印

卯月詣印

村上祭:ご朱印

村上社:ご朱印

南方社(みなみのかたしゃ):ご朱印

摂社南方社のご朱印です。
御祭神の持明院南御方(じみょういんみなみのおんかた)は、
持明院中納言藤原保藤の息女です。

護良親王の鎌倉幽閉に同行し、身の回りの世話をし、
親王を丁重に弔いました。
その後上洛し後醍醐天皇最期の仔細を報告したといわれています。

神鹿:ご朱印

かつて境内に、丹沢地方より奉納されたシカが、
神鹿として飼われていた施設があったそうです。

境内の太平殿には神鹿のはく製が展示されていました。

明治大帝:ご朱印

昭和祭:ご朱印

令和五年例祭:ご朱印

例祭御祭神護良親王薨去(こうきょ:亡くなられた)された日にあたります。

令和五年拝受:明治天皇祭:ご朱印

同行者がご朱印帳を忘れた為、書置きを頂きました。
“選べる和紙の御朱印”で、用紙は東秩父、小川町で買い付けられた和紙だそうです。

神社情報

  • 住所:神奈川県鎌倉市二階堂154
  • アクセス:JR鎌倉駅より鎌倉宮行きバスで終点下車すぐ
  • HP:https://www.kamakuraguu.jp/

護良親王墓

鎌倉宮の近くに護良親王のお墓があります。

令和元年の台風によるがけ崩れの為、墓前での参拝はできませんでした。

鎌倉青年團:理智光寺址

護良親王墓の前にかつて理智光寺がありました。
理智光寺の僧持明院南御方とともに護良親王を丁重に弔いました。

ご覧頂きましてありがとうございます。