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おめんかぶり:浄眞寺
由緒
九品仏(くほんぶつ)という名で有名なお寺ですが、
正式名称は『九品仏唯在念佛院浄眞寺』といいます。
江戸時代初期の高僧珂碩上人(かせき)の開山です。
珂碩上人は九躯(九品)の阿弥陀佛像造立(上品上生~下品下生)を、
十八歳の時に一生の事業として発願されました。
一日に三文ずつを蓄え、造立の費用に充て、
寛文四年(1664年)にようやく一躯が完成しました。
弟子の珂憶上人(かおく)の助けもあり、
寛文七年(1667年)五十一歳の時にようやく阿弥陀如来像九躯が完成しました。
他に九品の阿弥陀如来像が安置されているのは京都の浄瑠璃寺だけです。
元々この場所は奥沢城でしたが廃城となっていました。
名主が寺地として貰い受け、延宝四年(1678年)に珂碩上人が開山しました。
浄土宗所以の経典である『観無量寿経』の様相によって堂宇を配し、
配置は創建当時とほとんど変わりはありません。
本堂
珂碩上人自作の釈迦牟尼如来が安置されています。
元禄十一年(1698年)に上棟し、『龍護殿』ともいわれています。
仁王門
別名『紫雲楼』とも呼ばれ、寛政五年(1793年)建立されました。
一対の仁王像とともに、
楼上に阿弥陀如来と二十五菩薩像が安置されています。
『二十五菩薩来迎会(おめんかぶり)』は無形文化財に指定されています。
仁王像
上品堂
中品堂
下品堂
三つのお堂を三仏堂と呼びます。
鐘楼
宝永五年(1708年)に建立されました。
開山堂
珂碩上人の像が安置されています。
万治元年(1657年)に上人がお告げ三度により、
自らの姿を水鏡に映し彫刻されたものです。
閻魔堂
阿育王(アショーカ王)塔
九品仏のイチョウ
二十五菩薩来迎会(おめんかぶり)
三年に一度五月五日に奉修される行事で、
三仏堂から本堂への懸橋を信者が菩薩のお面を被って行道します。
関東では九品仏浄眞寺だけの行事です。
九品仏浄眞寺のご朱印
平成二十一年拝受:九品阿弥陀佛:ご朱印
令和二年拝受:九品阿弥陀佛:ご朱印
五劫思惟:ご朱印
阿弥陀如来の前身である法蔵菩薩のご朱印です。
寺院情報
- 住所:東京都世田谷区奥沢7-41-3
- アクセス:東急大井町線九品仏駅徒歩1分
- HP:https://kuhombutsu.jp/
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