静岡県静岡市葵区：徳川家康ゆかりの地：駿府城の御城印

寛永十五年の再建以後の駿府城が再現されています。

天正十四年(1586年)には豊臣秀吉によって家康が江戸に移封されると、
豊臣系の大名の中村一氏が入城しました。

駿府城公園の東側にあり、庭園や茶室があります。

駿府城訪問時は、先に静岡浅間神社を参拝し、東に向けて歩いて向かいました。
三の丸堀の橋を渡り、静岡雙葉中学校・高等学校の横の道を歩くと、
駿府城乾櫓跡が見えてきます。

静岡雙葉中学校・高等学校は三の丸の場所に建っているのがわかります。

東御門橋から見た二の丸堀です。

本丸堀は駿府城の三十堀の一番内側の堀で、本丸を取り囲んでいます。
幅約二十三メートル～三十メートルで、深さは江戸時代には約五メートルありました。

石垣は荒割した石を積み上げ、
隙間に小さな石を詰めていく『打ち込みはぎ』と呼ばれる積み方で、
角の部分は『算木積み』という積み方で石を互い違いに積んで、
崩れにくくしています。

発掘調査の際、本丸堀から出た石垣が展示されていました。

天守台の石垣は明治時代に取り壊されて、その石や土砂で本丸堀が埋め立てられました。

本丸堀と二の丸堀をつなぐ水路で、本丸堀の水を外に流す目的で築かれています。

深さ約四メートルで長さ約九十五メートルあり、四回折れ曲がっています。
底の部分にも石が敷かれて、底が洗い流されないように工夫された非常に珍しい構造です。

橋の下が二之丸水路です。

二之丸水路の橋の前に『銀座の柳二世』という看板のある柳があります。

銀座の柳の保存運動の有志が、銀座の柳の苗木を、銀座はもとより、
全国各地に寄贈されています。徳川家康が「銀座」を開設した縁で、
平成十三年に駿府城公園にも銀座の柳が植えられました。

乾櫓跡から三の丸堀沿いを歩き、北御門跡から城内に入りました。

北御門跡の橋のたもとからは、葵船(あおいぶね)と呼ばれる遊覧船の乗り場がありました。

北御門跡から二ノ丸へ入るとすぐ西側には、
石垣造りの喰い違い土手構造による馬場先御門がありました。

西に進むと本丸天守へ至る天守台下御門がある為、
北御門と馬場先御門を置いて厳重な造りになっていたそうです。

二ノ丸西側の出入口です。二ノ丸堀を木橋で渡って高麗門を通り、
石垣で囲まれた桝形内を経て、渡櫓門(わたりやぐらもん)から二ノ丸へ入る構造でした。

発掘調査は現在は終了しているようです。

駿府城内へ入る正面出入口です。三の丸堀を土橋で渡って、
右手に直角に曲がり、渡櫓門から城内へ入る構造になっていました。

静岡県庁東館と静岡市歴史博物館に向かう道です。

巽櫓内には大手御門渡櫓の模型が展示されていました。

模型は大手門絵図を基に作成されています。

三ノ丸から二ノ丸へ入る正面出入口で、二ノ丸大手門とも呼ばれました。

二ノ丸御門は昭和三十二年に取り壊されました。

御玄関前御門に南面する二ノ丸の区域は、敵が容易に進入できないよう、
橋を挟んで東側と西側が石垣造りの土手で区画されていました。
現在残る土手は東側を区画する土手の一部です。

昭和三十二年に二ノ丸御門が取り壊された後、
新たに出入口が設けられ、駿府城公園入口となりました。

二ノ丸の東側に位置する主要な出入口でした。
慶長年間に築かれた東御門は、
寛永十二年(1635年)に天守・本丸御殿・巽櫓などと共に焼失し、
寛永十五年(1638年)に再建されました。

東御門橋を渡ると高麗門・櫓門・南及び西の多聞櫓で構成される桝形虎口です。

現在の建物は、寛永年間再建時の姿を目指し、日本の伝統的な木造工法によって、
平成八年(1996年)に復元されました。

東御門と巽櫓は内部の見学が可能です。
紅葉山庭園、坤櫓との共通券も販売されていました。

東御門の前が安藤帯刀(たてわき)の屋敷だったことから『帯刀前御門』や、
また台所奉行の松下浄慶にちなんで『浄慶御門』とも呼ばれ、
主に重臣たちの出入口として利用されました。

縦に長い長方形の小窓は矢狭間(やざま)で、
円形の小窓は鉄砲狭間と呼ばれています。

櫓門の正面上部には『石落とし』が備えられていました。

東御門内部から見た高麗門です。その先には東御門橋があります。

巽櫓は駿府城二ノ丸の東南角にもうけられた二重三階の隅櫓です。
十二支の巽(辰巳)の方角に位置することからその名で呼ばれました。

巽櫓越しに三の丸に建っている静岡県警本部の建物が見えます。

現在の建物は平成元年(1989年)に復元されました。

東御門から巽櫓に入ると、『竹千代手習いの間』と書かれた案内がありました。

巽櫓の構造模型が展示されていました。

巽櫓二階には『竹千代手習いの間』が復元されています。

徳川家康が幼少期に今川家の人質として駿府で生活している間、
臨済寺にて太原雪斎より学問を学んだ部屋が復元されています。

臨済寺の許可を得て、原寸で復元されています。

竹千代手習いの間の復元に当たっては、
静岡浅間神社や久能山東照宮の造営の際に全国から集まり、
今日の静岡の地場産業に伝わった伝統工芸技術を生かして再現されました。

天井の龍の絵は狩野派絵師の作と伝わっており、
デジタル技術を生かして再現されています。

巽櫓の出口から見た桜です。

かつての駿府城三の丸には静岡県庁が建っております。

二ノ丸堀から発見されました。家康在城時から東御門に使用されていたそうです。

駿府城から南西の方角にある為、坤(ひつじさる)櫓と呼ばれています。
安政地震(1854年)の後に再建された様子は見られなかったようです。

平成十八年～十九年の発掘調査により、新たに石垣が確認されました。
平成二十年に石垣工事を行った後、発掘調査結果と、
宝暦年間(1751年～1763年)の修復記録を基に、伝統的な木造工法によって、
平成二十六年(2014年)に完成しました。

坤櫓内部では床板が一部取り外され、強化ガラスの上から、
櫓の床下の構造を見ることができます。

天井板も外されており、一階から三階までの梁を見通すことができます。

赤糸毛引威二枚胴具足(あかいとけびきおどしにまいどうぐそく)と呼ばれています。

国指定重要文化財である本物は久能山東照宮博物館に展示されています。
関ヶ原合戦で徳川家康が着用しました。

本物は久能山東照宮博物館が所蔵しています。桶狭間の戦いの際、
十九歳の家康が尾張大高城に食糧の運び込みに成功した時に着用していた鎧という事です。

静岡県天然記念物に指定されています。久能山東照宮にも分木されています。

本丸跡の石碑とともに鷹狩りの姿の銅像です。
後ろには天守台発掘調査現場があります。

今川家に人質となっていた竹千代時代の銅像です。
今川義元が見守っているかのようです。

三河・遠江・駿河・甲斐・信濃の五カ国を支配した、
壮年期の徳川家康の姿を表しています。

天守台の石垣は明治時代に取り壊され、その石や土砂で本丸堀が埋め立てられました。

駿府城では天守台発掘調査現場を見学することができます。

慶長期天守台の北東には二ノ丸から天守台のある本丸へ入る木橋がかかっており、
本丸側に天守台下御門がありました。

平成二十八年～三十年の発掘調査で、慶長期(大御所時代)天守台の全容と、
石垣の残存状況がわかりました。

東西約六十一メートル、南北約六十八メートルの、
日本一大きい天守台であることがわかりました。

記念撮影をすることができます。

矢穴や刻印などをさわることができます。

石垣の上部は明治時代の破壊によって失われていましたが、
下部は現存していました。

慶長期天守台の南側には小天守台と呼ばれる空間がありました。
絵図には天守台へ登る階段や石垣などが描かれていたことから、
天守台を防御する機能を果たしていたと考えられます。

平成三十年度の発掘調査で、慶長期天守台の内側から、
それとは異なる野面積みの石垣が発見されました。
東西約三十三メートルで南北約三十七メートルの大きさで、
天正期の駿府城のものだと考えられます。

天守台には三メートル以上の巨石が使われていました。
また天守台の近くからは大量の金箔瓦が出土しています。

天正期天守台の内部に今川期の遺構と遺物が発見されました。

天守台のあった場所には室町～戦国時代にかけて、
今川氏の本拠地があったと推定されています。

天守台の対岸に二ノ丸側の石垣も発見されました。
堀の幅が約十七メートルあることが分かりました。

駿府城の石垣の多くは、藁科川流域と長尾川流域、大崩海岸から運んできたとされます。

巽櫓内で購入しました。突板(つきいた)の御城印を頂きました。
天然木を使用した御城印は全国でも例が無いそうです。

駿府城公園内の児童公園横にある『おでんやおばちゃん』で静岡おでんを頂きました。
おでんやおばちゃんHP：https://odenya-obachan.com/index.html

青のり・だし粉(サバやいわしなどの削り節)がかかっているのが特徴です。
美味しく頂きました。

明治三年(1870年)から門など建物は民間に売却され、
三ノ丸は近代化に伴って開発が進みました。

かつての三ノ丸には静岡県庁本館があります。

登録有形文化財に指定されています。帝冠様式と呼ばれる和洋折衷の建物で、
昭和十二年(1937年)に完成しました。

静岡県庁本館の前に建つ建物は、静岡市役所静岡庁舎で、
昭和九年(1934年)に建設されたスペイン風庁舎です。
登録有形文化財に指定されています。