東京都渋谷区:勝利の神様:東郷神社のご朱印

御祭神・東郷平八郎:東郷神社(とうごうじんじゃ)

若者に人気の原宿竹下通りは、
平日でも通り抜けるのがやっとという混雑ぶりです。
通りを抜けた先の明治通り沿い東郷神社があります。

侍ジャパン栗山監督:必勝祈願のぼり旗

2023年WBC侍ジャパン栗山監督必勝祈願のぼり旗が社殿にありました。

御祭神:連合艦隊司令長官・東郷平八郎(写真:国立国会図書館「近代日本人の肖像」)

弘化四年(1848年)薩摩藩士東郷吉右衛門四男として生まれました。
日露戦争では連合艦隊司令長官として旗艦『三笠』を率い、
『皇国の興廃此の一戦に在り、各員一層奮戦努力せよ』を意味するZ旗を掲げ
ロシアのバルチック艦隊日本海海戦で破り、
日本を勝利に導く要因となりました。

東郷平八郎による連合艦隊解散の辞にある、
勝って兜の緒を締めよ』というの言葉は有名です。
東洋の小国であった日本がロシアに勝ったという出来事は、
当時大国の植民地であった国々へ大きな勇気を与えたといいます。

由緒

東郷平八郎昭和九年享年八十八天寿を全うすると、
全国から東郷を顕彰する神社の創建の要望や献金海軍省に相次ぎました。
当時の海軍大臣大角岑生(おおすみみねお)財団法人東郷元帥記念会を設立し、
神社を創建することになりました。

敷地は鳥取藩主池田慶徳約2万坪の屋敷でしたが、
子孫池田侯爵約1万2千坪財団に譲渡しました。

昭和十五年五月二十七日海軍記念日(日露戦争日本海海戦勝利をした記念日)に、
御鎮座祭が行われました。

表参道の大鳥居を除く建物は二回に渡る空襲で焼失し、
しばらくは仮社殿祭祀が継承されていましたが、
昭和三十九年社殿が復興されました。

勝利の神様として受験生やスポーツ選手などをはじめ、
多くの方が参拝されています。

表参道大鳥居

唯一空襲からの焼失を免れたそうです。建立から八十年を経て大修理が行われました。

第一駆逐隊・奉納燈籠

表参道大鳥居をくぐると一対の燈籠があります。
燈籠に書いてある『第一駆逐隊』は、
日露戦争前の明治三十六年(1903年)わが国最初の駆逐艦として編成されました。

「神風」「野風」「波風」「沼風」の名が刻まれています。

神門

神門をくぐると社殿があります。

境内

周囲をオフィスビルに囲まれています。

令和五年:干支絵馬

社殿

本殿は太平洋戦争の空襲により焼失したため、
昭和三十九年鉄筋コンクリートで再建されました。

境内案内図

平成二十九年参拝時:東郷記念館と神池

ここが原宿とは思えない自然豊かな環境です。
ビルに囲まれた都会の中にあって、ここだけは静寂で落ち着いた雰囲気です。

令和五年参拝時:東郷記念館と神池

東郷記念館令和四年リニューアルされたそうです。
五十年ぶりの建て替えとなります。

結婚式やパーティーなどを行う事が出来ます。

西参道鳥居

西参道には東郷幼稚園があり、その先は竹下通りとなります。

北参道鳥居

東郷蔵

昭和二十年の空襲により、麹町三番町東郷邸土蔵一棟を残し一切焼失しました。
昭和二十三年に境内に移築されました。
損傷も激しくなった為、東郷平八郎五十年祭に当たり、
従前の蔵の姿を模して、少し大きく不燃建物にして新築されました。

搭載用魚雷模型

原宿にあった旧海軍館(平成四年解体)の庭にあったもので、
実物に似せてあるが、寸法は実魚雷より小さいようです。

摂社・海の宮

昭和四十七年創建されました。御霊神として海軍・海事・水産関係者また崇敬者の霊を、
合祀・奉斎されています。

海軍特年兵之碑

昭和十六年創設された十四歳少年から志願者を採用した、
海軍特別年少兵殉国碑です。
今でいう中学生の幼い少年たちです。

碑は自然石碑名が刻まれ
昭和四十六年高松宮同妃殿下御台臨(ごたいりん:皇族の出席)を仰いで、
除幕式が挙げられました。

香淳皇后の御歌

昭和天皇の皇后である香淳皇后御歌が碑に刻まれています。

国のために命を捧げた先人に対し、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。

東郷神社のご朱印

平成二十九年拝受:ご朱印

東郷神社ご朱印

令和五年拝受:二月限定干支ご朱印

ご朱印敷き紙

神社情報

  • 住所:東京都渋谷区神宮前1-5-3
  • アクセス:JR山手線原宿駅竹下口より徒歩3分
    東京メトロ千代田線・副都心線明治神宮前駅5番出口より徒歩5分
  • HP:http://www.togojinja.jp/

各地にある東郷平八郎像

神奈川県横須賀市:三笠公園

京浜急行横須賀中央駅から徒歩15分にある三笠公園には、
記念艦三笠東郷平八郎像があります。

埼玉県飯能市:東郷公園 秩父御嶽神社(ちちぶおんたけじんじゃ)

埼玉県飯能市にある東郷公園秩父御嶽神社にあります。
東郷平八郎の承諾を得て大正十四年に建立されました。
除幕式には自ら臨席されました。

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