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浅草のお富士さん:浅草富士浅間神社(ふじせんげんじんじゃ)
富士塚(ふじづか)
富士塚・浅草富士(あさくさふじ)
江戸時代には浅草寺の子院の修善院の管理のもと、修験道による祭祀が行われていました。
江戸を代表する富士信仰の聖地として、各所の富士講講員の尊崇を集めました。
明治の神仏分離以降は浅草神社が社務を兼ねています。
毎年七月一日に『富士山開き』が行われ、
五月と六月の最終土日には『植木市』が開催されます。
由緒
創建年代は不明ですが、江戸時代初期の寛文十一年(1671年)には鎮座していたようです。
御神体として『木造木花咲耶姫命坐像』が安置されています。
社地は約二メートルの高みにありますが、関東地方では人工の塚や、
自然の高みに浅間神社を勧請する風習があったようです。
道路から見ると社地の高さがわかります。
元々は現在の蔵前のあたりの旧浅草三好町十番地に富士権現として鎮座されていましたが、
江戸時代の元禄年間(1688年~1703年)に幕府の命により現在の地に遷座されました。
社殿
本殿は平成九・十年の改修工事によって、外部のみ新たに漆喰塗がほどこされましたが、
内部は明治十一年建築の土蔵造り本殿が遺されています。
改修工事による所蔵品調査によって、
江戸時代以来の神像・祭祀用具・古文書などが大量に確認されました。
手水舎
使われているのは富士山の溶岩でしょうか。
茅輪(ちのわ)くぐり
令和四年七月参拝時には茅輪くぐりが設置されていました。
浅草富士浅間神社のご朱印
浅草富士浅間神社:ご朱印
富士塚のスタンプが押されています。
夏詣(なつもうで):ご朱印
授与品頒布案内
普段は浅草神社で頒布されますが、夏詣の期間中でしたので、
浅草富士浅間神社の社務所で頂きました。
神社情報
- 住所:東京都台東区浅草5-3-2
- アクセス:東京メトロ浅草線浅草駅徒歩約10分・つくばエクスプレス浅草駅徒歩約15分
ご覧頂きましてありがとうございます。
富士信仰に基づいて、富士山に模して造られた山や塚のことです。
江戸時代に始まったもので、特に関東地方の神社に多く見られます。
既に存在する丘や古墳を転用して富士山に見立てたものや、
富士山の溶岩を積み上げたものがあります。
浅間神社の境内にあり、富士塚の山頂にも浅間神社奥宮が設けられています。