益子観音(ましこかんのん):『笑い閻魔』のご朱印:西明寺(さいみょうじ)
益子焼(ましこやき)
益子は益子焼で有名です。益子焼窯元共販センターには、
巨大な益子大狸像の「ぽんたくん」が飾られていました。
坂東三十三観音霊場
坂東三十三観音霊場は専用の御朱印帳で巡拝しました。
文化財案内
西明寺には多くの国指定重要文化財や栃木県指定重要文化財、有形文化財などがあります。
由緒
天平九年(737年)に行基によって開かれたといわれています。
中世の西明寺は、益子の支配者であった益子氏の庇護を受け、栄えましたが、
正平六年(1351年)に益子氏の拠点である益子城が落城し、
西明寺も堂宇のほとんどを焼失しました。
その後諸堂は復興し、江戸幕府からは朱印状が与えられました。
天然記念物:西明寺の椎林叢(しいりんそう)
西明寺の周囲の森は、シイ・カシ・ツバキなどの巨木からなる、
椎林叢(しいりんそう)があります。
楼門への参道階段の両脇に2メートル以上の椎林があり、県天然記念物に指定されています。
国指定重要文化財:楼門(仁王門)
室町時代の明応元年(1492年)に再建されました。
屋根は茅葺きになっています。
国指定重要文化財:三重塔
天文十二年(1543年)に西明寺城主の益子家宗が建立したと伝えられています。
関東以北で最も古い塔のひとつだそうです。
本堂
現在の本堂は元禄十五年(1702年)に建築されました。
本堂には木造の夫婦像がありました。
本堂から見た楼門や境内の眺めです。右側には鐘楼堂が見えます。
内陣(撮影許可済み)
国指定重要文化財の厨子が安置されており、お前立ちの十一面観音が立っていました。
閻魔堂
閻魔堂は正徳四年(1714年)に建立され、寛保三年(1743年)に再建されました。
堂内の閻魔大王は、大きく口をあけて笑っているように見えるため、
『笑い閻魔』と呼ばれています。
弘法大師堂
堂内には三十体あまりの弘法大師像が並べられています。
鐘楼堂
享保七年(1722年)の建立で、梵鐘は寛文十一年(1671年)の鋳造です。
天然記念物・楠
地蔵菩薩像
慈母観音
太田水穂(おおたみずほ)歌碑
『根をたえで世々につきつぐこの花の光りあまねき普陀落の庭』の歌碑です。
萬霊供養塔と弘法大師像
庫裡
休憩所
ご朱印は休憩所で頂きました。休憩所には『笑い閻魔』の絵もありました。
休憩所からの景色が、自然豊かで見事です。
ネコものんびりと過ごしていました。
西明寺のご朱印
平成十八年拝受:坂東三十三観音霊場第二十番札所・ご朱印
令和四年拝受:坂東三十三観音霊場第二十番札所・ご朱印
令和四年拝受:坂東三十三観音霊場第二十番札所・御詠歌
令和四年拝受:『笑い閻魔』ご朱印
御朱印帳に直接書いて頂きました。「何時も笑顔が福を呼ぶ」と書かれています。
寺院情報
- 住所:栃木県芳賀郡益子町益子4469
- アクセス:鉄道・真岡鉄道益子駅下車
自動車・北関東自動車道真岡I,C - HP:http://www.fumon.jp/
ご覧頂きましてありがとうございます。
鎌倉幕府初代将軍の源頼朝によって発願され、
三代将軍の源実朝が西国霊場を模範として札所を制定しました。
札所は鎌倉を出発点に関東七県に点在し、全行程は1,300㎞です。
室町時代には『西国三十三観音霊場』『秩父三十四観音霊場』と合わせて、
『百観音巡礼』が行われるようになりました。