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江戸城裏鬼門守護:大圓寺(だいえんじ)
元祖山手七福神
目黒の行人坂(ぎょうにんざか)の途中にあります。
行人坂(ぎょうにんざか)
江戸時代寛永のころ、出羽国(山形)湯殿山の修験僧の大海上人が、
大日如来堂を建て修行を始めたところ、
多くの行人(仏道の修行をする人・行者)が集まり住むようになったので、
この名がついたといわれています。
行人坂:目黒川架橋供養勢至菩薩石造
銘文は西雲のもので目黒川架橋の歴史を示す貴重な文化財です。
由緒
大圓寺は出羽湯殿山の修験僧大海法印が、大日如来を奉じて山を下り、
目黒の地に祈願道場を開いたのが、始まりとされています。
天海大僧正が江戸城の裏鬼門鎮護の為、
比叡山から伝教大師作と伝えられる大黒天を勧請し、大圓寺に祀られました。
山門
木造十一面観音立像由緒
本堂
八百屋お七と吉三(西雲)
有名な八百屋お七が恋焦がれた相手の寺小姓の吉三は、
お七が処刑された後、
僧となり名を西運と改め、大圓寺下の明王院(現在:目黒雅叙園)に入りました。
西運はお七の菩提を弔うため、目黒不動尊と浅草観音を二十七年と五ヶ月念仏行を行い、
集まった浄財で行人坂を石畳に直し、目黒川に架かる橋を石橋に造り替え、
明王院境内に常念仏堂を建立しました。
明治初期に明王院が廃寺となった為、仏像などすべて大圓寺に引き取られました。
大圓寺石仏群
『江戸の三大大火』の一つとして知られる『目黒行人坂の大火(明和の大火)』は、
大圓寺が出火元でした。
大圓寺の焼け跡には大火で犠牲になった人々の霊を慰める為、
五百羅漢像が石彫で造られ、並べられました。
大圓寺石仏群:由緒
国指定重要文化財:釈迦堂
清涼寺式釈迦如来像が祀られています。
大圓寺のご朱印
御本尊:ご朱印
御本尊の清凉寺式釈迦如来のご朱印です。
元祖山手七福神・大黒天:ご朱印
寺院情報
- 住所:東京都目黒区下目黒1-8-5
- アクセス:JR山手線目黒駅徒歩3分
ご覧頂きありがとうございます。
港区と目黒区の六ヶ所のお寺を巡る、江戸時代から続く七福神です。
清正公覚林寺、妙円寺、蟠龍寺、大圓寺、瑞聖寺、瀧泉寺(目黒不動)
元祖山手七福神は専用の御朱印帳はありませんが、色紙へ頂くこともできます。