Contents
- 1 江戸五色不動:江戸三十三観音霊場第三十三番札所:瀧泉寺(りゅうせんじ)
- 1.0.1 関東三十六不動霊場
- 1.0.2 江戸三十三観音霊場
- 1.0.3 観音堂:江戸三十三観音霊場
- 1.0.4 元祖山手七福神
- 1.0.5 弁天堂:恵比須神:元祖山手七福神
- 1.0.6 豊川稲荷
- 1.0.7 福珠稲荷
- 1.0.8 福銭洗い
- 1.0.9 江戸五色不動(えどごしきふどう)
- 1.0.10 由緒
- 1.0.11 境内案内図
- 1.0.12 大本堂
- 1.0.13 大本堂前鳥居
- 1.0.14 仁王門
- 1.0.15 独鈷(とっこ)の滝
- 1.0.16 前不動堂(まえふどうどう)
- 1.0.17 阿弥陀堂
- 1.0.18 地蔵堂
- 1.0.19 精霊堂と西川春洞(しゅんどう)先生碑
- 1.0.20 勢至堂(せいしどう)
- 1.0.21 銅造大日如来坐像
- 1.1 瀧泉寺境内の堂や碑
- 1.2 青木昆陽のお墓と碑
- 1.3 瀧泉寺の比翼塚(ひよくづか)
- 2 目黒不動尊瀧泉寺のご朱印
- 3 寺院情報
江戸五色不動:江戸三十三観音霊場第三十三番札所:瀧泉寺(りゅうせんじ)
瀧泉寺は『関東三十六不動霊場』『昭和新撰江戸三十三観音霊場』、
『元祖山手七福神』の札所でもあります。
また『江戸五色不動』の一つにも数えられています。
関東三十六不動霊場
霊場専用の納経帖で巡拝しました。
江戸三十三観音霊場
寛永十八年(1641年)から元禄十一年(1703年)の間に開創されたと伝えられます。
明治の廃仏毀釈を経て、廃寺などで札所が入れ替わり、
昭和五十一年(1976年)に改訂されました。
現在は『昭和新撰江戸三十三観音』と呼ばれています。
江戸三十三観音霊場は専用の御朱印帳はありませんでした。
観音堂:江戸三十三観音霊場
観音堂に祀られています。
元祖山手七福神
弁天堂:恵比須神:元祖山手七福神
仁王門の手前の左側に、山手七福神の恵比寿神を祀る弁天堂があります。
御朱印は阿弥陀堂脇のご朱印所で頂けます。
豊川稲荷
弁天堂の右側は豊川稲荷が祀られています。
福珠稲荷
弁天堂の左側には福珠稲荷があります。
福銭洗い
弁天堂、豊川稲荷、福珠稲荷の三福神をお参りした後、
福銭洗いができます。
江戸五色不動(えどごしきふどう)
江戸五色不動は江戸幕府三代将軍徳川家光が、天海僧正の建言により、
江戸府内から五ヶ所の不動尊を選び天下太平を祈願したことに由来します。
目白不動:金乗院(東京都豊島区)
目赤不動:南谷寺(東京都文京区)
目青不動:教学院(東京都世田谷区)
目黄不動:最勝寺(東京都江戸川区)
目黄不動:永久寺(東京都台東区)
目黒不動:瀧泉寺(東京都目黒区)
由緒
大同三年(808年)に円仁が下野国から比叡山へ赴く途中に、
不動明王を安置して創建されました。
貞観二年(860年)に清和天皇より『泰叡』の勅額を下賜され
山号を『泰叡山』としました。
江戸時代は上野の寛永寺の子院護国院の末寺となり、
江戸幕府三代将軍の徳川家光の庇護を受け、『目黒御殿』と称される程になりました。
文化九年(1812年)に、後に『江戸の三富』と呼ばれた富くじが行われました。
他は湯島天満宮、谷中感応寺(天王寺)があります。
落語の『目黒のさんま』の舞台としても有名です。
境内案内図
大本堂
昭和五十六年(1981年)に鉄筋コンクリート造で再建されました。
大本堂前鳥居
大本堂の前の鳥居には寺名の『護国院』の扁額があります。
仁王門
昭和三十七年(1962年)に鉄筋コンクリート造で再建されました。
独鈷(とっこ)の滝
独鈷の滝の前には『水かけ不動明王』がおられます。
天安二年に慈覚大師円仁が寺地を定めようとして独鈷を投げたところ、
落下した地から霊泉が湧き出しました。
枯れることのない瀧泉を『独鈷の滝』と呼ばれています。
『瀧泉寺』の寺号の由来ともなっています。
滝は水垢離(みずごり)場となり、
幕末には西郷隆盛が薩摩藩主の島津斉彬の病気平癒を祈願しました。
独鈷の滝の側には『垢離堂』があります。
前不動堂(まえふどうどう)
『前不動堂』は江戸時代中期の建築になります。独鈷の滝の近くにあります。
阿弥陀堂
阿弥陀堂でご朱印を頂くことができます。
地蔵堂
精霊堂と西川春洞(しゅんどう)先生碑
西川春洞は明治・大正にかけて活躍した書道家で、
漢字書道界の基礎を作った人物だそうです。
勢至堂(せいしどう)
勢至堂は前不動堂の側にあり、江戸時代中期の創建といわれています。
銅造大日如来坐像
天和三年(1683年)に制作されました。
座高が281.5㎝あります。
瀧泉寺境内の堂や碑
男坂
女坂
男坂の脇にある緩やかな階段が女坂になります。
鷹居(たかすえ)の松
江戸幕府三代将軍徳川家光の愛鷹が行方不明になった時、
目黒不動別当の実栄という僧に祈らせたところ、
鷹が境内の大きな松の枝に戻ってきました。
家光は松を『鷹居の松』と命名し、不動尊を深く信仰するようになったそうです。
カイノキ
中国にある孔子のお墓(孔子廟)に植えられている為、
『学問の聖木』と呼ばれているそうです。
愛染明王
延命地蔵尊
虚空蔵菩薩
護衛不動尊
腰立不動尊
微笑観世音菩薩
六地蔵
地主神
北一輝顕彰碑
直接参加していませんでしたが、二・二六事件の首謀者として、
昭和十二年に銃殺刑に処せられた北一輝の顕彰碑となります。
本居長世の碑
作曲家本居長世の碑です。目黒不動のすぐそばに住んでいたそうです。
『七つの子』『青い目の人形』『赤い靴』などの童謡の作曲で有名です。
青木昆陽のお墓と碑
甘藷先生記念碑
境内には『甘藷先生記念碑』があります。
青木昆陽「甘藷先生」墓地
大本堂裏側の不動公園沿いを進むとお墓があります。
途中目黒不動尊の門があります。
青木昆陽は江戸時代中期の儒学者です。
幕臣大岡忠相の知遇を得て幕府に仕えました。
江戸幕府八代将軍徳川吉宗の命により蘭学を学び、
飢饉対策として甘藷(かんしょ:さつまいも)の栽培を奨励した為、
『甘藷先生』と呼ばれました。
瀧泉寺の比翼塚(ひよくづか)
比翼塚(ひよくづか)とは、
情死あるいは後追い心中した男女を一ヶ所に合葬して建てた塚のことです。
目黒比翼塚
白井権八と小紫の碑です。
目黒不動尊瀧泉寺のご朱印
関東三十六不動霊場第十八番札所:ご朱印
平成二十九年拝受:関東三十六不動霊場:第十八番札所:ご朱印
昭和新撰江戸三十三観音霊場:第三十三番札所:ご朱印
元祖山手七福神・恵比寿神:ご朱印
寺院情報
- 住所:東京都目黒区下目黒3-20-26
- アクセス:東急目黒線不動前駅徒歩12分
JR五反田駅よりバス15分 - HP:http://park6.wakwak.com/~megurofudou/
ご覧頂きましてありがとうございます。
関東三十六不動霊場は、不動明王をお祀りする寺院を巡るものです。
昭和六十二年(1987年)に開創されました。
三十六ケ所の札所は、不動明王の眷属(けんぞく)である、
三十六童子がお護りする尊像を巡拝の御本尊としたことから定まったものです。
不動尊への信仰は古くから関東地方の南部で篤いため、
我が国最大の不動尊の霊域ということができます。