Contents
- 1 草加松原:草加宿(そうかしゅく)
- 1.0.1 日光街道御宿場印(ごしゅくばいん)
- 1.0.2 草加宿(そうかしゅく)由緒
- 1.0.3 百代橋(ひゃくたいばし)
- 1.0.4 矢立橋(やたてばし)
- 1.0.5 おくのほそ道の風景地・草加松原
- 1.0.6 綾瀬川(あやせがわ)
- 1.0.7 ドナルド・キーン石碑:『名勝おくのほそ道風景地・草加松原』
- 1.0.8 草加宿芭蕉庵
- 1.0.9 望楼
- 1.0.10 望楼から旧草加宿を通る道を南に望む・古写真(昭和三十七年)
- 1.0.11 松尾芭蕉像・河合曾良像
- 1.0.12 おせん公園:草加せんべい発祥の地
- 1.0.13 草加宿の本陣跡
- 1.0.14 国登録有形文化財:久野家(ひさのけ)住宅店舗
- 1.0.15 国登録有形文化財:藤城家(ふじしろけ)住宅店舗・内蔵(うちぐら)・外蔵(そとぐら)
- 1.0.16 高砂八幡神社
- 2 草加宿の御宿場印
- 3 草加宿芭蕉庵情報
草加松原:草加宿(そうかしゅく)
日光街道御宿場印(ごしゅくばいん)
日光街道は日本橋から日光まで約140キロメートルにわたる街道です。
五街道のひとつで、歴史ある古刹・名刹が多く、終点には日光東照宮があります。
江戸時代には将軍や大名が日光街道を通って参詣していました。
松尾芭蕉の『奥の細道』の旅も日光街道が起点となります。
草加宿(そうかしゅく)由緒
草加宿(そうかしゅく)は、江戸時代、千住宿に次ぐ、
日光街道・奥州街道の第二の宿場として発展しました。
慶長十一年(1606年)に大川図書(ずしょ)が、千住と越谷の間の沼地を埋め立て、
新道をつくったといわれています。沼地の造成に多くの草を用いた為、
『草加(そうか)』と呼ばれるようになり、
寛永七年(1630年)に付近の村々によって草加宿が設置されました。
元禄二年(1689年)には、松尾芭蕉が『奥の細道』の旅で訪れました。
百代橋(ひゃくたいばし)
平成六年(1994年)に完成しました。和風の太鼓形歩道橋です。
東武伊勢崎線の獨協大学前(草加松原)駅東口を出てしばらく歩くと見えてきます。
松尾芭蕉の句碑もありました。
『月日は百代(はくたい)の過客(くわかく)にして、行きかふ年もまた旅人なり』
矢立橋(やたてばし)
百代橋から旧日光街道を南に歩いていくと、百代橋と対をなす矢立橋がありました。
おくのほそ道の風景地・草加松原
草加松原は、草加宿の北側にあり、約1.5キロメートルに及ぶ松並木です。
天和年間(1681年~84年)に関東郡代の伊奈半左衛門が綾瀬川を開削したときに、
あわせて植えたということです。
明治十年(1879年)には植樹され806本あったといわれています。
昭和四十年代には自動車通行量の増加による排気ガスの影響で、
60数本まで減少しましたが、草加市は松原再生に着手し、松並木保存会による保護・補植、
県道足立・越谷線の西側移設などにより、現在約600本まで回復しています。
綾瀬川(あやせがわ)
綾瀬川沿いには、まつばら綾瀬川公園もあります。
ドナルド・キーン石碑:『名勝おくのほそ道風景地・草加松原』
草加宿芭蕉庵
日光街道御宿場印はこちらで購入しました。
望楼
草加宿芭蕉庵のそばには、木造五角形の望楼がありました。
望楼から旧草加宿を通る道を南に望む・古写真(昭和三十七年)
松尾芭蕉像・河合曾良像
松尾芭蕉像は草加宿芭蕉庵の近くにあり、
伝右川と国道を挟んだ側に河合曾良像がありました。
おせん公園:草加せんべい発祥の地
『草加せんべい発祥の地』の石碑は平成四年(1992年)に建立されました。
日光街道の旅人相手の茶屋の中で、おせんさんの作る団子が評判で、
あまった団子を天日に乾かして焼餅にして売って大評判となり、
日光街道の名物になったのともいわれます。
左にせんべいに見立てた高さ3.3メートルの花崗岩と、
右にせんべいを焼く箸に見立てた高さ五.七メートルの御影石が置かれています。
街道沿いの「堀井商店」でお土産の草加せんべいを購入しました。
美味しかったです。
草加宿の本陣跡
江戸時代に、奥州・日光街道の参勤交代の大名の休泊宿のため、
草加宿の本陣として、宝暦年間まで『大川本陣』が、
宝暦年間から明治初期まで『清水本陣』が置かれました。
会津藩、仙台藩、盛岡藩、米沢藩の藩主らが休泊した記録があります。
国登録有形文化財:久野家(ひさのけ)住宅店舗
久野家住宅店舗は江戸時代末の建築とされ、安政二年(1855年)の江戸大地震や、
大正十二年(1923年)の関東大震災にも耐えたことが伝えられています。
国登録有形文化財:藤城家(ふじしろけ)住宅店舗・内蔵(うちぐら)・外蔵(そとぐら)
街道に建つ店舗は二階建てで、一階の内部は張り出した庇部分を巧みに取り込み、
土間と畳敷きの帳場を設け、その先の階段から上がる二階は、
畳敷きの座敷となっているそうです。
後方には母屋に組み込まれた重厚な「内蔵」と、
明治初期の建造と伝える「外蔵」が並んでいます。
高砂八幡神社
旧日光街道沿いに高砂八幡神社の鳥居がありました。
両側に住宅のある参道の先に社殿がありました。
高砂八幡神社の獅子頭は草加市の有形文化財に指定されています。
旧日光街道を高砂八幡神社まで歩くと、東武伊勢崎線の草加駅はもうすぐです。
東武伊勢崎線の獨協大学前(草加松原)駅から草加駅の間のひと駅を歩きました。
草加宿の御宿場印
日光街道・草加宿:御宿場印
草加宿芭蕉庵情報
- 住所:埼玉県草加市神明2-5-1(札場河岸公園内)
- アクセス:東武伊勢崎線草加駅徒歩約16分
- 営業時間:午前10時30分~午後4時
ご覧頂きましてありがとうございます。
令和三年(2021年)に地域経済活性化プロジェクトとして、
日光街道及び松尾芭蕉が辿った日光西街道を来訪した証しに、
『御宿場印(ごしゅくばいん)』が販売されました。