山梨県甲州市:武田家の家宝『日の丸の御旗(みはた)』所蔵:雲峰寺(うんぽうじ)のご朱印(未拝受)

甲斐源氏武田氏・武運長久の祈願所:雲峰寺(うんぽうじ)

令和六年十一月の日曜日に訪問しましたが、お寺の方が不在のようで、
ご朱印を頂く事はできませんでした。

日の丸の御旗(みはた)

雲峰寺では日本最古の日の丸の旗といわれる『日の丸の御旗』が所蔵されています。
天喜四年(1056年)源頼義後冷泉天皇より下賜され、
頼義の三男・新羅三郎義光から武田家に伝わったものだそうです。

甲斐武田家では楯無(たてなし)鎧とともに神格化され、御旗楯無に対して、
『御旗楯無も御照覧あれ』誓い出陣したといいます。
楯無鎧菅田天神社所蔵されています。

雲峰寺駐車場

大菩薩嶺線沿いに雲峰寺駐車場があります。目の前に川が流れていました。

駐車場からは参道を歩くと境内に着きました。

由緒

天平十七年(745年)行基菩薩が、大石が裂け一夜にして生えた萩木から、
本尊十一面観音を彫刻し、一庵に奉祀し、開創したといわれています。

天文年間(1532年~1554年)火災にかかり諸堂が焼失しましたが、
武田信虎によって伽藍が再興されました。
永禄元年(1558年)武田信玄武運長久を祈願する文書を出しています。

雲峰寺より下方1.5㎞のところに『お割れ石』と呼ばれる花崗岩の巨岩(裂石)があります。
伝説によるとお割れ石の間から生えた萩の木一夜にして大きく育ち
咲いた花が散って落ちたところ上萩原・中萩原・下萩原地名ができたそうです。

天正十年(1582年)武田勝頼が一族とともに天目山で滅びた際、
家臣によって武田家の家宝である『日の丸の御旗』『孫子の旗』『馬標旗(ばひょうき)』、
『諏訪神号旗(すわじんごうき)』などを山伝いに運んだといわれ、
寺宝として保存されています。

国指定重要文化財:仁王門

国指定重要文化財:庫裡

文化財案内

宝物殿

令和六年十一月現在宝物殿は休館中のようです。

天然記念物:雲峰寺のサクラ

境内にある桜の樹種はエドヒガンで、高さ21.50メートルあります。
樹齢約七百年前で、『峰のサクラ』といわれています。

観音像

鐘楼堂

黒門(くろもん)

雲峰寺から歩いて約十分のところに黒門と呼ばれる門がありました。

国道411号線沿いにあります。目の前に「黒門」という名のバス停もありました。
後日、甲州市の文化財課に電話で確認したところ、雲峰寺の黒門だということでした。

金刀比羅宮の案内

雲峰寺東側石段224段を登ったところの山頂金刀比羅宮が奉祀されているそうです。

寺院情報

  • 住所:山梨県甲州市塩山上萩原2678
  • アクセス:JR塩山駅下車大菩薩峠登山口行終点下車徒歩約11分

雲峰寺周辺

牛奥みはらしの丘からの景色

雲峰寺から中央自動車道勝沼インター方面へ向かう途中、
『フルーツライン』という道を車で走っていると、
『牛奥みはらしの丘』がありました。

車を走りながら気になっていた山は『塩ノ山』のようです。

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