神奈川県鎌倉市：鎌倉三十三観音霊場第二十二番札所：極楽寺のご朱印

専用の御朱印帳はありませんので、第一番札所の杉本寺で無地のご朱印帳を購入し、
鎌倉三十三観音霊場専用としました。

鎌倉二十四地蔵尊霊場には専用の御朱印帳はありませんでしたので、
寺院用の御朱印帳にご朱印を頂きました。

極楽寺駅から極楽寺に向かう道のすぐに地蔵堂があります。

文永四年(1267年)に極楽寺開祖の忍性が、
運慶作の地蔵を安置したのが始まりといわれています。
当時の地蔵は焼失したといわれています。

極楽寺から稲村ケ崎小学校を過ぎて歩くと、
民家の間に地蔵堂があります。

極楽寺に近い阿仏尼邸にあった地蔵を移した為に、
『月影地蔵』と名がついたといわれています。

元は深沢(鎌倉市西部)にあり、正永和尚によって開山された念仏系寺院でした。

北条重時は後に連署(執権に次ぐ地位)として、
第五代執権の北条時頼を補佐しましたが、
康元元年(1256年)に出家し仏門に入り、観覚となりました。

開祖は文永四年(1267年)に入山した忍性です。

度重なる火災や地震などに遭いながらも、復興されました。

現在の山門は文久三年(1863年)の建立となります。

本堂内は普段は非公開で、四月七日～九日のみ入堂できるそうです。

本堂上には北条氏の家紋『三つ鱗(みつうろこ)』が掲げられています。

鎌倉三十三観音霊場の『如意輪観世音菩薩』が祀られています。

元は北条時宗の御手植えと伝えられ、現在は古株より派生したものです。
一株に八重と一重が混生しています。

忍性が極楽寺の境内に、
施薬悲田院など弱者救済の事業を行った際に使用されたと伝えられています。

開山の忍性により作られたものといわれています。

極楽寺のある住所極楽寺三丁目の北側の旧字名は『寺中(じちゅう)』といわれています。

かつての極楽寺の境内は、
現在の稲村ケ崎小学校や極楽寺二丁目・四丁目周辺も含めた広大な敷地でした。

極楽寺駅から極楽寺に向かう道の途中桜橋から、
江ノ電のトンネル『極楽洞(ごくらくどう)』を見ることができます。

明治四十年(1907年)建設当時の煉瓦造りの原形をとどめています。

トンネルのアーチ頂部に二箇所の要石を備えたデザインは珍しいものです。

極楽寺の最寄駅は『極楽寺駅』となります。
駅舎は昭和十年代に建てられた木造形式となっています。

極楽寺から成就院に向かう道すがらに、
『上杉憲方墓』と書かれた石碑がありました。

上杉憲方は足利尊氏の従兄弟で関東管領の職にありました。
墓所は明月院にもあります。