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火の花祭り:中里の富士塚(なかざとのふじづか)(清瀬)
富士塚(ふじづか)
由緒
丸嘉講武州田無組中里講社により、柳瀬川右岸の段丘縁辺地に築かれました。
文政八年(1825年)再築という伝承や、頂上の石祠に同年の銘があることから、
文化文政年間(1804年~1830年)の築造と考えられます。
明治七年(1784年)に二メートル程かさ上げされ、高さは約九メートルです。
鳥居
中里の富士塚は住宅街の中にあります。
富士塚
富士塚は登山道が九十九折りに続きます。
全山赤土で出来ていて、一般の富士塚で見られる溶岩は使われていないようです。
富士塚の周囲は木に囲まれています。
小御嶽神社(こみたけじんじゃ)
富士塚中腹には富士山五合目に祀られる小御嶽神社の碑があります。
富士塚頂上
山頂には石祠があります。石祠は『仙元大菩薩』の社を象った(かたどった)ものです。
富士塚頂上からの眺め
頂上から見るとかなりの高さであることがわかります。
火の花祭り
毎年九月一日にはここで東京都指定無形民俗文化財である、
中里の「火の花祭り」が行われます。
地蔵尊・庚申塔
富士塚には地蔵尊や庚申塔が安置されています。
千手観音菩薩
千手観音像が安置されています。
現在は閉鎖されていますが、横穴が掘られていたようです。
中里の富士塚(清瀬)情報
- 住所:東京都清瀬市中里3-991-1
- アクセス:西武池袋線清瀬駅徒歩20分・旭が丘団地行バスけやき通りバス停下車徒歩約6分
ご覧頂きましてありがとうございます。
富士信仰に基づいて、富士山に模して造られた山や塚のことです。
江戸時代に始まったもので、特に関東地方の神社に多く見られます。
既に存在する丘や古墳を転用して富士山に見立てたものや、
富士山の溶岩を積み上げたものがあります。
浅間神社の境内にあり、富士塚の山頂にも浅間神社奥宮が設けられています。