【史跡訪問】東京都東村山市:富士塚:久米川の富士塚と久米川熊野神社

久米川熊野神社:久米川(くめがわ)の富士塚

富士塚(ふじづか)

富士塚

富士信仰に基づいて、富士山に模して造られた山や塚のことです。
江戸時代に始まったもので、特に関東地方の神社に多く見られます。
既に存在する丘や古墳を転用して富士山に見立てたものや、
富士山の溶岩積み上げたものがあります。
浅間神社の境内にあり、富士塚の山頂にも浅間神社奥宮が設けられています。

久米川(くめがわ)の富士塚・由緒

山頂にある富士浅間社の石祠には、
『日立講明治二十一年四月入間川先達富山常行』銘が刻まれています。

久米川の富士塚

久米川の富士塚住宅街の中にあり、敷地内には久米川熊野神社があります。

富士塚頂上には石祠などは見当たりませんでした。

久米川熊野神社

鳥居から見て右奥久米川の富士塚があります。

大正十年(1921年)拝殿が落成しました。

明治十四年(1881年)本殿が落成しました。

境内には伊勢神宮(右)と稲荷神社祀られています。

その他神明宮御嶽神社が祀られています。

久米川熊野神社・由緒

創建は定かではありませんが、言い伝えによると新田義貞久米川合戦の折、
後詰を置いた場所といわれています。

文明十八年(1486年)聖護院門跡道興准后(どうこうじゅごう)東遊の際、
神前『里人のくめくめ川と夕暮れになりなばみずはこほりもぞする』歌を詠まれました。

熊野神社境内から、
応永三十二年(1425年)銘青銅製鰐口水鳥形香炉発見されたことから、
鎌倉・室町時代には社殿が存在していたと考えられます。

久米川の富士塚・久米川熊野神社情報

  • 住所:東京都東村山市久米川町5-13-1
  • アクセス:西武新宿線東村山駅徒歩約20分

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