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高塚不動尊(たかつかふどうそん)大聖院(たいせいいん)
関東三十六不動霊場
霊場専用の納経帳で巡拝しました。
由緒
奈良時代に諸国修行の旅に出ていた良弁僧正によって開基されました。
須弥山と名付けた山の頂上に一宇の堂を営み、修行していた良弁僧正は、
不動明王によって魔障から逃れることができたことから、
不動明王の尊像を敬刻し、奉安しました。この像が御本尊の大聖不動明王です。
その後遠州秋葉出身の法月坊により開山され、
須弥山の頂上に塚を築いて不動明王の化身である秋葉権現の絵像を祀ったことから、
須弥山は高塚山と称され、高塚不動と呼ばれるようになりました。
嘉応元年(1169年)に、前に失われていた不動明王の尊像が海で発見され、
山上に宝殿を建立し、不動明王を安置しました。
不動堂
不動明王は、もとは高塚山山頂付近にありましたが、
堂宇の破損が著しく、昭和三十七年に山の中腹にある現在地に新たに堂宇を建立し、
御本尊を遷座しました。
高塚山奥の院
かつて不動明王が安置されていた高塚山は、山門横に登山口がありました。
大聖院のある千倉町は、ハリウッドスター・早川雪州の出身地で、
大聖院で学んだそうです。
頂上まで880メートルあるようです。
本堂
本堂からは太平洋を眺めることができます。
観音堂
南房総市の昔話
高塚不動尊の信者は決して鰯と蟹を食べないそうです。
昔話として、たくさんの鰯により不動明王の御尊像を磯までお連れし、
何万・何十万の蟹が浜から高塚山の上まで不動明王の御尊像をお連れしたそうです。
高塚不動尊のご朱印
関東三十六不動霊場第三十三番札所・ご朱印
寺院情報
- 住所:千葉県南房総市千倉町大川817
- アクセス:JR内房線千倉駅下車白浜行バス17分七浦小学校前下車400m
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関東三十六不動霊場は、不動明王をお祀りする寺院を巡るものです。
昭和六十二年(1987年)に開創されました。
三十六ケ所の札所は、不動明王の眷属(けんぞく)である、
三十六童子がお護りする尊像を巡拝の御本尊としたことから定まったものです。
不動尊への信仰は古くから関東地方の南部で篤いため、
我が国最大の不動尊の霊域ということができます。