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鉄砲洲富士浅間神社:中央区内唯一の富士信仰の名残り:鉄砲洲稲荷神社(てっぽずいなりじんじゃ)
富士塚(ふじづか)
鉄砲洲(てっぽうず)富士
寛永二年(1790年)に富士塚が築造されました。
明治三年(1870年)に新地に移築され、明治七年(1874年)に再築されました。
その後境内で数度移築されました。
頂上には鉄砲洲富士浅間神社が鎮座しています。高さは5.4メートルになります。
毎年7月1日に登拝が可能となります。
由緒
承和八年(841年)に凶作に悩む荏原郡桜田郷の住民が、
産土神を『生成太神(いなりのおおかみ)』として祀ったことが始まりです。
数度遷座の後、寛永元年(1624年)に稲荷橋南東詰(現・湊一丁目八番地)に遷座し、
もとあった八幡神社を摂社としました。
京橋川が隅田川へ合流する河口から南へ細長い洲が『鉄砲洲』と呼ばれ、
『鉄砲洲』という地名は、種子島へ伝来した鉄砲に似ているとも、
徳川家が入府した際、大筒の試射場であったからともいわれています。
鳥居
鉄砲洲通り沿いに鳥居があります。
社殿
関東大震災で被災しましたが、昭和十年(1935年)以降再興されました。
昭和二十年(1945年)の東京大空襲の被害は免れました。
境内や富士塚は、平成の大改修事業で整備されました。
八幡神社
寛永元年の遷座の際、もともとあった八幡神社が摂社となりました。
天水桶(てんすいおけ)
防火用水である天水桶がありました。
二宮金次郎像
力石
鉄砲洲稲荷神社のご朱印
令和五年拝受:ご朱印
神社情報
- 住所:東京都中央区湊1-6-7
- アクセス:JR京葉線・東京メトロ日比谷線八丁堀駅徒歩約5分
- HP:http://teppozujinja.or.jp/index.html
鉄砲洲稲荷神社周辺
入一観音入一地蔵
八丁堀駅の近くにある桜川公園には、『入一観音入一地蔵』がありました。
ご覧頂きましてありがとうございます。
富士信仰に基づいて、富士山に模して造られた山や塚のことです。
江戸時代に始まったもので、特に関東地方の神社に多く見られます。
既に存在する丘や古墳を転用して富士山に見立てたものや、
富士山の溶岩を積み上げたものがあります。
浅間神社の境内にあり、富士塚の山頂にも浅間神社奥宮が設けられています。