【訪問寺社まとめ】上野公園内に残る東叡山寛永寺の寺社のご朱印

天海は江戸城の鬼門(東北)にあたる上野の大地に寛永寺を建立しました。
寺号も創建時の年号を使用することが許され、寛永寺となりました。

現在の上野公園の中央部分である噴水広場にあたる竹の台には、
元禄十一年(1698年)に江戸幕府五代将軍の徳川綱吉によって、
間口45メートル、奥行42メートル、高さ32メートルという、
壮大な根本中堂が建立されました。

しかし幕末の官軍と彰義隊との上野戦争により戦場となり、
全山の伽藍の大部分が灰燼(かいじん)に帰してしまいました。

現在は上野戦争で被災を免れた清水観音堂や輪王寺門跡御本坊表門、
徳川将軍霊廟勅額門などが国の重要文化財に指定され、往時の雰囲気を偲ぶことができます。

上野だけでなく、東京の代表的な光景として有名になりました。
現在、寛永寺の旧境内地は、博物館や美術館が建ち並び、
桜の名所として親しまれています。

現在の根本中堂は、明治十二年に川越喜多院の本地堂(寛永十五年に家光が建立)を、
山内子院の大慈院(現在の寛永寺)に移築し、
焼失を免れた寛永寺の本地堂の用材も加え再建されました。

開山堂は慈眼大師天海大僧正をお祀りしています。
また天海僧正が尊崇していた慈恵大師良源大僧正もお祀りしているので、
『両大師』と呼ばれています。

寛永四年(1627年)に東叡山寛永寺が創建された際、
同じく創建された『東照社』が上野東照宮の始まりです。

谷中七福神の弁財天が祀られています。弁財天のご朱印は通年頂けます。

承応三年(1654年)に天海大僧正の弟子、本覺院の住僧の晃海僧正が霊夢に感じ、
廃絶していたお社を再建し、『上野の山の守護神』としました。

景行天皇の御代(110年頃)に日本武尊が東征の際、上野忍ケ丘で、
薬祖神の二柱のご加護に感謝し、両神を祀ったのが創祀となります。

寛永八年(1631年)に寛永寺の開山・天海大僧正により建立されました。
京都東山の清水寺を見立てた舞台造りのお堂です。
上野の山に創建当時から現存する最古の建造物です。

越後村上藩主の堀直寄が寛永九年(1631年)に造立したのが最初です。
その後地震や戦争の影響で、再建と倒壊が繰り返されましたが、
昭和四十七年に面部をレリーフ状にして安置されました。

江戸幕府五代将軍の『徳川綱吉霊廟勅額門』や、
四代将軍の『徳川家綱霊廟勅額門』は外から見ることができます。