千葉県市川市:中山大仏と五重塔:中山法華経寺(ほけきょうじ)のご朱印

関東三額:中山法華経寺(ほけきょうじ)

由緒

文応元年(1261年)下総千葉氏の被官であった富木常忍(ときじょうにん)太田乗明は、
日蓮迎え保護しました。

弘安五年(1282年)日蓮が没すると、富木常忍出家して日常(にちじょう)名乗り
自邸法華寺と改めました。太田氏の館本妙寺となりました。

初代貫主日常で、二代目太田乗明の子日高(にっこう)が継ぎました。
千葉胤貞(たねさだ)猶子である日祐三代目貫主となり、隆盛の時代を迎えます。
その後法華寺本妙寺を合わせて、法華経寺となりました。

関東三額

関東三額

中山法華経寺:千葉県市川市
本山日本寺:千葉県香取郡多古町
池上本門寺:東京都大田区

山門『正中山』扁額本阿弥光悦揮毫で、関東三額のひとつに数えられます。

江戸三大鬼子母神

総門(黒門)

京成中山駅から中山参道を歩くと黒門があります。江戸時代初期頃の創建と考えられます。

黒門には門扉が付いた痕がなく、当初から吹き通しの門でした。

扁額掛川城主太田資順で、寛政五年(1793年)の刻銘があります。

山門(仁王門)

『興法閣』という扁額は、小松宮彰仁親王によるものです。

参道の桜

参拝時は三月でしたので、参道や境内は桜が咲いていました。

国指定重要文化財:五重塔

元和八年(1622年)本阿弥光室両親の菩提を弔うために、
加賀藩主前田利光援助を受けて建立されました。

塔の総高は約三十メートルで、池上本門寺上野寛永寺五重塔とほぼ同じ高さです。

令和四年参拝時:国指定重要文化財:祖師堂

現在の祖師堂延宝六年(1678年)建立されました。
屋根を二つ並べたような比翼入母屋造(ひよくいりもやづくり)形式を持つのが特徴です。
比翼入母屋造(ひよくいりもやづくり)屋根を持つのは他には吉備津神社本殿だけです。

令和四年参拝時修復工事中でした。

銅造釈迦如来坐像:中山大仏

享保四年(1719年)日禅上人大願主として建立されました。

総高が4.52メートルで、像高は3.45メートルです。

鐘楼堂・五重塔・中山大仏

国指定重要文化財:法華堂

法華堂法華経寺の本堂で、釈迦・多宝両尊像本尊としています。
文永年間(13世紀後半)富木常忍自邸に建立し、現在の地へ移されました。

現在の法華堂室町時代後期再建されたものと思われます。

扁額本阿弥光悦によって書かれたものです。

国指定重要文化財:四足門(しそくもん)

鎌倉愛染堂にあったものを移したといわれています。
はじめ本院の玄関門としていましたが、明治になって法華堂前現在の場所に移されました。

もとは側面の両側塀を付属させた入口門であったと考えられます。

妙見堂

刹堂(さつどう:鬼子母神堂)

祖師堂の後ろ小高い丘に建っています。鬼子母神堂とも呼ばれます。

十羅刹女、鬼子母神、大黒天祀られています。

宝殿門

宇賀神堂

清正公堂(せいしょうこうどう)

「清正公さま」と呼んで親しまれています。

大荒行堂

毎年11月1日から翌年2月10日までの100日間日蓮宗大荒行が行われます。

本殿と鬼子母神堂

ご朱印はこちらで頂きました。本殿内奥には鬼子母神堂がありました。

方丈山門

祖師像

蔣介石胸像

昭和四十七年(1972年)建立されました。

頭山満胸像

玄洋社を創設しました。妙見堂の脇に建っていました。

萬霊供養塔

聖教殿

昭和六年に建設された宝殿で、日蓮聖人の御真筆など国宝、重要文化財が保管されています。
設計宗教建築の大家伊東忠太です。

聖教殿は境内の奥にあります。

参道を抜けると見えてきます。

中山法華経寺のご朱印

令和四年拝受:ご朱印

寺院情報

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