椎名町(しいなまち):金剛院(こんごういん)
由緒
大栄二年(1522年)に聖弁(しょうべん)和尚によって開創されました。
正徳五年(1715年)に現在地に移転し、長崎神社の別当寺となりました。
当時の住職の十五世聖誉(しょうよ)和尚の手により、
本堂や大師堂、山門や鐘楼堂などの堂宇が再建されました。
阿弥陀三尊(阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩)が御本尊となります。
赤門
安永九年(1780年)に江戸幕府第十代将軍の徳川家治の許しを受け建立されました
十九世宥憲(ゆうけん)和尚による善行への褒賞により、
門を朱色に塗ることを許可されました。
本堂(登録有形文化財)
現在の本堂は昭和二十九年(1954年)に鉄筋コンクリート造で建てられました。
本堂のそばに約一千年前のケヤキの木石がありました。
庫裏(登録有形文化財)
こちらでご朱印を頂きました。
大師堂
若木に雪囲いがしてありました。
板碑(いたび)
板碑とは亡くなった方の追善供養として造られましたが、
次第に墓石の意味を持つようになりました。
金剛院の板碑は永享十二年(1440年)に6月24日と記されています。
弘法大師修行像と四国八十八ヶ所お砂踏み参拝所
弘法大師修行像と四国八十八ヶ所お砂踏み参拝所がありました。
「創造する人々の縁を結ぶ」マンガ地蔵
椎名町駅周辺はトキワ荘のあったマンガの聖地です。
平成二十七年(2015年)にマンガ地蔵が建立されました。
トキワ荘の方角を見つめているそうです。
左手には『チエの実クン』という思いの如く叶う、宝物の玉(如意宝珠)と、
右手には錫杖(しゃくじょう)の代わりにGペン(マンガを描くペン)を持っています。
顕彰碑(けんしょうひ)
開山の聖弁和尚、中興の聖誉和尚・利行和尚の顕彰碑です。
救世観音石像佛
境内に救世観音石造佛が奉納されています。
長崎不動尊
金剛院の門前に『長崎不動尊』のお堂があります。
このお堂は『長崎不動尊』と呼ばれています。
昭和二十一年(1946年)に地域の守護仏としてお祀りされました。
平成八年に堂宇の老朽化に伴い再建建立し、合わせて観世音菩薩が造立されました。
道標地蔵尊
金剛院の門前にある舟型浮彫地蔵尊は、寛政八年(1796年)に道標をかねて造立されました。
地蔵尊の御仏体は江戸城築城時に使われた石の一部と伝えられています。
お寺のお言葉
ありがたいお言葉を頂きました。
お寺カフェ『赤門テラスなゆた』
赤門のそばにはお寺のカフェ、「赤門テラスなゆた」が併設されていました。
- 営業時間:10:00~19:00
- 定休日:火曜日
- TEL:03-3530-8824
- https://nayutacafe.com/
金剛院のご朱印
平成二十六年拝受:御本尊・ご朱印
『無量寿』と書かれています。
令和六年拝受:御本尊・ご朱印
令和六年拝受:マンガ地蔵尊・ご朱印
寺院情報
- 住所:東京都豊島区長崎1-9-2
- アクセス:西武池袋線椎名町駅すぐ
- HP:https://www.kongohin.or.jp/
金剛院の周辺
マンガの聖地としま(椎名町ギャラリー)
椎名町駅周辺の豊島区長崎の地域には、昭和五年(1930年)頃から、
絵や彫刻を学ぶ学生や若い芸術家たちが数多く住んだ、
世界に珍しい「アトリエ村」がありました。
西武池袋線の椎名町駅南口から歩いて10分のところに、
『トキワ荘マンガミュージアム』があります。。
かつてはマンガの聖地といわれる伝説のアパート『トキワ荘』が建っていましたが、
現在は『トキワ荘マンガミュージアム』が開館しています。
南口のエレベーター前には、赤塚不二夫の『天才バカボン』、
石ノ森章太郎の『サイボーグ009』、
藤子不二雄Ⓐの『怪物くん』のパネルが展示されていました。
赤塚不二夫は昭和三十一年(1956年)~昭和三十六年(1961年)、
石ノ森章太郎も同じ昭和三十一年(1956年)~昭和三十六年(1961年)、
藤子不二雄Ⓐは昭和二十九年(1954年)~昭和三十六年(1961年)にかけて、
トキワ荘に入居していました。
西武池袋線椎名町駅・古写真
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